炊飯器の試食米がクラフトビールに 象印「ゾウのマイ」
炊飯器メーカーの象印マホービンが、製品開発の試食で余った米を使ったクラフトビール「ゾウのマイ」を発売し、年10万本の販売計画を約半年で達成しました。
大阪に本社を置く家電メーカー、象印マホービンは、ヨーロッパでも炊飯器や保温ボトルで知られています。同社が、炊飯器の開発で余った米を原料にしたクラフトビール「ゾウのマイ」を発売しました。年間10万本という販売計画を、発売から約半年で達成したと新潟日報が伝えています。食品ロスを減らす取り組みが、そのまま新しいお酒になった例です。
年間30トンの試食米という課題

炊飯器を開発するには、実際に米を炊いて、食感や香り、炊き上がりの違いを確かめる必要があります。報道によると、象印マホービンがこうした試食のために炊く米は、年間およそ30トンにのぼります。製品の品質を守るには欠かせない作業ですが、食べきれずに余る米も出ます。この余った米をビールの原料として生かすのが「ゾウのマイ」です。
米からビールを造るということ

ビールは一般に大麦の麦芽から造りますが、副原料として米を加えるスタイルは珍しくありません。米を加えると、すっきりと軽い飲み口になりやすいと言われます。日本酒も米から造るお酒ですが、日本酒は米そのものを麹(米に生やしたカビ)で糖に変えて発酵させるのに対し、ビールは麦芽の力で糖をつくる点が違います。同じ米でも、行き先によってまったく別のお酒になるわけです。
半年で計画達成が示すもの
家電メーカーのビールが短期間で計画を達成したことは、「食品ロスの削減」というテーマが消費者に関心を持たれていることをうかがわせます。日本の酒類業界では、酒粕や規格外の果物など、捨てられがちな素材を生かした商品づくりが広がっています。「ゾウのマイ」は、酒造りの外にいる企業がその流れに加わった例と言えます。
ヨーロッパでは、現時点で「ゾウのマイ」の輸出に関する情報はありません。ただ、この話の面白さは身近なところでも味わえます。米を使ったビールを見かけたら、麦芽だけのビールとの軽さや後味の違いに注目してみると面白いかもしれません。ヨーロッパでも、余ったパンなどから造るアップサイクル・ビールが増えています。日本酒と米のビールを並べて、同じ穀物から生まれる味の幅に思いを巡らせるのも一興です。
参考・出典 新潟日報「余ったコメ、ビール原料に 食品ロス削減へ、象印」 https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/917043
秋田の酒を EU で試す — €6 から
180ml のお試しサイズと、日本酒・ワイン・ビール・ジンのフルボトル。アムステルダムから EU 域内へ発送。

