The Sake Wire

新道蒸溜所、地元大麦で初のブレンデッド

福岡・朝倉の新道蒸溜所が、自社のモルトと地元産大麦のグレーンを合わせた初のブレンデッドウイスキーを発売し、発売前にISC金賞を受けた。

福岡・朝倉の新道蒸溜所が発売した初のブレンデッドジャパニーズウイスキー「SHINDO The Blended 2026 - Non Peated」
福岡・朝倉の新道蒸溜所が発売した初のブレンデッドジャパニーズウイスキー「SHINDO The Blended 2026 - Non Peated」 — 画像提供: PR TIMES(篠崎)(プレスリリースより)

福岡県朝倉市の新道蒸溜所(SHINDO DISTILLERY)は2026年6月15日、蒸溜所として初めてのブレンデッドジャパニーズウイスキー「SHINDO The Blended 2026 - Non Peated」を日本全国で発売した。運営するのは、200年にわたって酒造りを続けてきた株式会社篠崎(Shinozaki)。発売前に、国際品評会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2026」で金賞を受けている。福岡県は日本の南西部、九州島の北部にある。

モルトもグレーンも自社製、原料は地元の大麦

新道蒸溜所の初のブレンデッドウイスキー「SHINDO The Blended 2026 - Non Peated」
新道蒸溜所の初のブレンデッドウイスキー「SHINDO The Blended 2026 - Non Peated」 — 画像提供: PR TIMES(篠崎)(プレスリリースより)

ブレンデッドウイスキーは、大麦麦芽だけで造るモルトウイスキーと、穀物から造る軽い味わいのグレーンウイスキーを混ぜ合わせたものだ。この新商品では、どちらの原酒も同じ会社で造っている。モルトは新道蒸溜所、グレーンは同社の朝倉蒸溜所で造ったもので、ラベルには二つの蒸溜所のロゴが並ぶ。グレーンの原料は、朝倉で育った二条大麦の品種「はるか二条」だ。九州北部で焼酎やビール向けに栽培が勧められている品種で、粒が大きく、精麦のときに割れにくい。発酵が安定しやすく、アルコールが多く取れるのも特長とされる。

二つの蒸溜器で引き出した軽さと、樽の重なり

ブレンドの土台となる、軽やかでクリーンなグレーン原酒をめぐる造り
ブレンドの土台となる、軽やかでクリーンなグレーン原酒をめぐる造り — 画像提供: PR TIMES(篠崎)(プレスリリースより)

グレーン原酒の蒸溜にも工夫がある。1回目は、気圧を下げて低い温度で沸騰させる減圧蒸溜で行う。もろみ(発酵させた液)が熱で傷むのを防ぎ、焦げたような香りを抑えるためだ。2回目は銅製のスチルを備えたハイブリッド式蒸溜器を使い、銅に触れさせることでDMS(ジメチルスルフィド)系の好ましくない香りを減らした。こうして得たクリーンなグレーンを土台に、新道蒸溜所のモルトが持つコクとミルキーな甘さを重ねている。バーボン樽のバニラ香、ワイン樽のみずみずしい果実味、日本のオークであるミズナラの樽が生むオリエンタルな甘さ。どれか一つが突出しないよう、バランスを意識してブレンドしたという。

ヨーロッパで味わうなら

ストレートでもハイボールでも楽しめるよう設計された「SHINDO The Blended 2026 - Non Peated」
ストレートでもハイボールでも楽しめるよう設計された「SHINDO The Blended 2026 - Non Peated」 — 画像提供: PR TIMES(篠崎)(プレスリリースより)

仕様はアルコール度数46%、容量700ml。日本での価格は税込5,940円だ。公式のテイスティングノートには、バニラ、ほろ苦く爽やかな夏みかん(日本の柑橘)、麦のやさしい甘み、焦がしバターのような余韻が並ぶ。造り手が想定する飲み方は二つ。ストレートで繊細な香りの構成を確かめる飲み方と、水割りやハイボールで気軽に楽しむ飲み方だ。現時点でヨーロッパでの発売は発表されていない。地元産の大麦から、モルトとグレーンの両方を自社で造るブレンデッドは、日本のクラフトウイスキーの取り組みの一例として注目される。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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