柴犬ラベルの限定純米、山形の米を低温でじっくり熟成
東京の酒販店・信濃屋が山形県鶴岡市の加藤嘉八郎酒造と組み、地元の酒米「出羽の里」の純米酒を瓶詰め後に低温熟成させ、10月1日に1,040本限定で発売した。

柴犬のラベルと「食中酒」へのこだわり

信濃屋食品は1930年に東京・世田谷で酒屋として始まった会社です。いまはスーパー、酒販店、オンラインストアを合わせて19店舗を運営しています。同社のプライベートブランド(小売店が自分で企画する商品)「柴濃屋」シリーズは2024年に始まりました。スパークリングや熟成酒など、いろいろなスタイルを出してきており、今回が第4弾です。第1弾と第2弾はすでに売り切れています。ラベルの柴犬のイラストは、造り手である加藤嘉八郎酒造の担当者が自分で描いたものです。かわいい見た目ですが、信濃屋のバイヤー内田悠一郎さんによると、シリーズはずっと「食事と一緒に飲んでおいしい酒」を目指してきたといいます。
加藤嘉八郎酒造は1872年の創業です。日本海側の庄内地方、鶴岡市大山にあります。大山はかつて「東北の小灘」と呼ばれた酒どころです(灘は神戸近くにある日本最大の酒の産地)。蔵は鳥海山や出羽三山からの伏流水と庄内の米を使い、「大山」という銘柄を造っています。
瓶に詰めてから冷蔵庫で寝かせる

この酒は純米酒です。米、米麹、水だけで造り、醸造アルコールを加えていません。米は、山形県で生まれた酒造好適米(酒造りに向いた米)の「出羽の里」です。仕込みの後に瓶詰めし、蔵の冷蔵庫で低い温度のままゆっくり熟成させました。醸造年度(BY)は公表していません。日本酒にBYを書く義務はありません。ただ、ワインの影響で熟成への関心が高まり、BYを書く蔵は増えています。発売日の10月1日は「日本酒の日」です。昔は醸造年度がこの日から始まっていたことが由来です。
信濃屋によると、味は濃くてしっかりしていますが、みずみずしい爽やかな酸もあります。厚みのある甘みと旨みが広がった後、すっきりと終わるそうです。アルコール度数は16.5%、720mLで、価格は税込1,980円です。
ヨーロッパの食卓でどう楽しむか

1,040本だけの限定品で、販売されたのは信濃屋の店舗と同社のオンラインストアだけです。そのため、ヨーロッパで同じ瓶を手に入れるのは難しいでしょう。それでも、楽しみ方は参考になります。信濃屋がすすめる料理は、鶏肉や豚肉の鍋やソテー、脂ののったブリ(日本で冬においしくなる魚)の刺身、醤油や味噌で煮込んだ料理です。ヨーロッパなら、豚肉の煮込み、ローストチキン、脂ののったサバなどが近いでしょう。お店では、ラベルにBYや「熟成」と書かれた純米酒や、山形・庄内地方の酒を探してみてください。コクと酸のある熟成純米酒は、秋冬の料理と合わせやすいでしょう。
参考・出典
- PR TIMES(信濃屋食品)「信濃屋の人気PBシリーズ「柴濃屋」第四弾!山形・加藤嘉八郎酒造とタッグを組んだ『信濃屋限定2026 純米酒柴濃屋クロ』が10月1日(木)より発売開始」
- SAKE Street「日本酒の「BY」とは?ラベルに書かれた「醸造年度」の意味を解説!」
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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