The Sake Wire

宮城7蔵の共同醸造酒、初めて全量を県産米で

宮城県の7つの酒蔵が毎年共同で造る日本酒「DATE SEVEN」が、2026年の新作で初めて原料米をすべて県産の酒米に切り替えた。

日本酒の原料となる、磨かれた白い米粒
日本酒の原料となる、磨かれた白い米粒 — 写真: Mari M(Pexels)

7つの蔵が毎年1本の酒を造る

日本酒の瓶が並ぶ酒蔵の様子
日本酒の瓶が並ぶ酒蔵の様子 — 写真: Andy Lee(Pexels)

宮城県は、日本の本州北東部にあたる東北地方の太平洋側にあります。この県の7つの酒蔵は、2015年から毎年1本の日本酒を共同で造ってきました。その酒が「DATE SEVEN(ダテセブン)」です。2026年の新作は7月2日に県庁所在地の仙台市で発表され、翌3日から日本各地の地酒専門店などで売り出されました。ふだんは別々に酒を造っている蔵どうしが、毎年ひとつの酒に取り組む点がこのシリーズの特徴です。

山田錦から宮城の酒米へ

収穫期を迎えた田んぼの稲穂
収穫期を迎えた田んぼの稲穂 — 写真: Chen Te(Pexels)

これまでのDATE SEVENには、兵庫県産の「山田錦」が使われてきました。山田錦は酒造りに向く米(酒米)の代表格で、多くの高級酒の原料になっています。今回は初めて、原料米をすべて宮城県産の酒米「吟のいろは」と「蔵の華」に切り替えました。参加蔵のひとつで、宮城県美里町にある川敬商店の杜氏(とうじ、酒造りの責任者)、川名由倫さんは「宮城の米と人の手で造った酒を、多くの人に味わってほしい」と話しています。

この切り替えには背景があります。宮城県は1986年に「みやぎ・純米酒の県」を宣言し、地元の米で造る純米酒(米・米麹・水だけで造る酒)の普及に力を入れてきました。現在、県内で造られる酒の約9割は「特定名称酒」です。特定名称酒とは、原料や精米歩合(米を磨いて残した割合)などの基準を満たした上位区分の酒のことで、全国平均は約4割にとどまります。地元の米で質の高い酒を造るという長年の流れのなかで、今回の県産米への転換は自然な一歩と言えます。

ヨーロッパでの楽しみ方

DATE SEVENは主に日本国内の地酒専門店で売られる酒なので、ヨーロッパで同じボトルを見つけるのは難しいかもしれません。それでも、この話から取り入れられる楽しみ方があります。ラベルの裏に書かれた酒米の品種と産地を確かめることです。輸入業者や専門店で、宮城県の蔵が「吟のいろは」や「蔵の華」で造った酒があるか尋ねてみてください。山田錦で造った酒と並べて飲み比べれば、米の違いが香りや口当たりにどう表れるかを確かめられます。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

秋田の酒を EU で試す — €6 から

180ml のお試しサイズと、日本酒・ワイン・ビール・ジンのフルボトル。アムステルダムから EU 域内へ発送。

ショップへ →