The Sake Wire

泡盛の久米仙酒造、日本米のライスウイスキー発売

沖縄・那覇の泡盛蔵、久米仙酒造が、原料をタイ米から日本米に替えたライスウイスキー「OKINAWA ISLAND BLUE EMERALD」を2026年6月24日に発売した。

久米仙酒造の新しいライスウイスキー「OKINAWA ISLAND BLUE EMERALD」
久米仙酒造の新しいライスウイスキー「OKINAWA ISLAND BLUE EMERALD」 — 画像提供: PR TIMES(久米仙酒造)(プレスリリースより)

沖縄県那覇市の久米仙酒造(Kumesen Shuzo)は、1952年創業の蒸留所です。主力は、沖縄の伝統的な米の蒸留酒である泡盛(awamori)です。同社は2026年6月24日、日本で栽培された米を原料にしたライスウイスキー「OKINAWA ISLAND BLUE EMERALD」を発売しました。これまで「OKINAWA ISLAND BLUE」シリーズはタイ米で造ってきましたが、今回は原料を日本米に替えました。原料を替えると味がどう変わるのかを試した一本です。

タイ米から日本米へ、原料を替えた理由

日本米を原料にした「OKINAWA ISLAND BLUE EMERALD」
日本米を原料にした「OKINAWA ISLAND BLUE EMERALD」 — 画像提供: PR TIMES(久米仙酒造)(プレスリリースより)

泡盛の原料には、昔からタイ米が使われてきました。久米仙酒造のライスウイスキーも、これまではタイ米で造られていました。同社は沖縄らしいウイスキーを追求するうちに、原料によって味わいが変わる点に目を向けるようになったといいます。今回は日本米を使い、ライスウイスキーらしいやわらかな甘みと、なめらかな口当たりをより強く出すことを狙いました。商品名の「EMERALD」は、沖縄の海の鮮やかな緑色から取っています。

スパニッシュオーク樽と亜熱帯の熟成

スパニッシュオーク樽で熟成された深い琥珀色の原酒
スパニッシュオーク樽で熟成された深い琥珀色の原酒 — 画像提供: PR TIMES(久米仙酒造)(プレスリリースより)

熟成にはスパニッシュオーク樽を使っています。沖縄は高温多湿の亜熱帯気候で、寒い産地よりも樽の影響が早く深く出ます。蔵の説明では、この環境で熟成を重ねると香りとコクが増し、原酒は深い琥珀色になります。日本米、スパニッシュオーク樽、亜熱帯での熟成という3つの要素を組み合わせ、これまでのシリーズとは違う個性を目指しました。アルコール度数は40度、容量は700ml、日本での価格は税込5,445円です。

テイスティングノート

グラスに注いだ「OKINAWA ISLAND BLUE EMERALD」
グラスに注いだ「OKINAWA ISLAND BLUE EMERALD」 — 画像提供: PR TIMES(久米仙酒造)(プレスリリースより)

蔵のテイスティングノートによると、香りはバナナやミルクチョコレートのように甘く、時間がたつとブドウのような果実の香りも出てきます。口に含むと、バナナのような甘みを中心に、燻した緑茶や濃く淹れた紅茶のような落ち着いた風味が広がります。そこにオレンジオイルや黒糖のニュアンスが加わり、湿った香木やお香を思わせる異国的な印象も感じられます。余韻はビターチョコレートとバニラの甘さに、お茶のような渋みと柑橘のほろ苦さが重なり、最後にココアパウダーのような香りが残ります。

ヨーロッパの読者が注目したいのは、泡盛の蔵がウイスキーという国際的なカテゴリーで、米の産地の違いを表現しようとしている点です。発表の時点では、日本国内のオンラインショップと沖縄・東京の直営店での販売のみで、ヨーロッパでの発売は案内されていません。日本の専門店から輸入されたものや、ウイスキーフェアで見かけたら、まずはストレートで。少し加水すると、バナナとお茶の香りがさらに開くはずです。スコッチのシェリー樽熟成と飲み比べると、穀物の違いと熟成環境の違いがよくわかるでしょう。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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