The Sake Wire

元横綱白鵬、名杜氏の蔵の酒米を稲刈り

元横綱・白鵬翔さんが石川県小松市で、名杜氏・農口尚彦さんの蔵が使う酒米の稲刈りを体験し、来年の新酒への期待を語りました。

実りの秋を迎え、稲刈りが進む酒米の田んぼ
実りの秋を迎え、稲刈りが進む酒米の田んぼ — 写真: Declan Sun(Unsplash)

土俵から田んぼへ

秋の田んぼで刈り取られ、束ねられた稲
秋の田んぼで刈り取られ、束ねられた稲 — 写真: Chen Te(Pexels)

大相撲の最高位である横綱を務めた白鵬翔(はくほう・しょう)さんが、2026年10月3日、石川県小松市の田んぼで稲刈りを体験しました。石川県は本州の中央部で日本海に面した県で、小松市はその南部にあります。白鵬さんが刈り取ったのは、名杜氏・農口尚彦(のぐち・なおひこ)さんの名を冠した酒蔵「農口尚彦研究所」が酒造りに使う酒米です。杜氏とは、酒蔵で造りの全工程を指揮する醸造責任者のこと。白鵬さんは、この米から生まれる来年の新酒を心待ちにしていると話したといいます。

酒米から一貫する酒造り

中心に白い芯を持つ酒造り向けの米粒
中心に白い芯を持つ酒造り向けの米粒 — 写真: Cindy Bissig(Unsplash)

酒米(酒造好適米)は、ふだん食べる米より粒が大きく、中心に「心白」と呼ばれる白く不透明な部分を持つ、酒造りに向いた米です。秋に収穫された米は冬に仕込まれ、新酒として世に出るのは翌年になります。白鵬さんが「来年」を楽しみにしているのはそのためです。今回の稲刈りは、名杜氏の蔵が、酒の出発点である米を大切にしていることをうかがわせる出来事になりました。

農口尚彦研究所は、若い造り手が技を学ぶ場でもあります。福岡県のクラフトサケ醸造所「LIBROM Craft Sake Brewery」の柳生さんも、ここで修業した一人です。LIBROMは果物やハーブを副原料に加えた新しいスタイルの酒を造りながら、日本酒らしさを残すことを大切にしてきました。名杜氏の蔵で培われた感覚が、次の世代の多様な酒へと広がっている例と言えるでしょう。

ヨーロッパでの楽しみ方

白ワイン用のグラスに注がれた日本酒のイメージ
白ワイン用のグラスに注がれた日本酒のイメージ — 写真: Adrian ozuna(Pexels)

日本に行かなくても、この話を楽しむ方法があります。まず、米が収穫された翌年に酒になるというリズムを知っておくこと。ヨーロッパの酒販店に新酒が並ぶ頃、それが前年の秋の田んぼから生まれた酒だと思うと、味わいの印象も変わってくるかもしれません。購入の際は、どの酒米を使っているかをラベルや店員に尋ねてみるのもおすすめです。もし農口尚彦研究所の酒を見かけたら、冷やしすぎずに白ワイン用のグラスに注ぎ、米由来の香りとうま味の重なりをゆっくり確かめてみてください。

秋田の酒を EU で試す — €6 から

180ml のお試しサイズと、日本酒・ワイン・ビール・ジンのフルボトル。アムステルダムから EU 域内へ発送。

ショップへ →