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泡盛の酒税優遇、2回目の縮小 2032年廃止へ

沖縄の蒸留酒・泡盛に約半世紀続いてきた酒税の軽減が5月に2回目の縮小を迎え、出荷減と物価高の中で、値上げに踏み切れない蔵元が少なくない。

杯に酒を注ぐ様子(泡盛のイメージ)
杯に酒を注ぐ様子(泡盛のイメージ) — 写真: Martin Cathrae(flickr, CC BY-SA)

沖縄県で造られる蒸留酒「泡盛」には、酒税を軽くする特別な措置があります。この措置が2026年5月15日、2回目の縮小を迎えました。沖縄タイムスによると、優遇は2032年5月に廃止される予定で、それまで段階的に軽減の幅が小さくなります。出荷量の落ち込みに物価高が重なる中、増えた税の分を販売価格に上乗せすることをためらう会社が出ています。

日本復帰とともに始まった税の優遇

泡盛の主な原料となる、粒の細長いインディカ米
泡盛の主な原料となる、粒の細長いインディカ米 — 写真: Petr Ganaj(Pexels)

泡盛は、粒の細長いインディカ米と黒麹菌を使い、単式蒸留で仕上げる沖縄の伝統的な蒸留酒です。酒税の軽減措置は、1972年に沖縄が米国の統治下から日本に復帰した際、地元の産業を守る目的で定められた特別措置法に基づいて導入されました。沖縄国税事務所によると、復帰から2024年度までに軽減された税額は合計約514億6000万円にのぼります。この仕組みが、泡盛の手頃な価格を長く支えてきました。

値上げに踏み切れない蔵元

氷を入れたグラスに注いだ透明な蒸留酒
氷を入れたグラスに注いだ透明な蒸留酒 — 写真: Giorgio Trovato(Unsplash)

軽減の幅が縮めば、蔵元が納める税は増えます。ところが泡盛の出荷量は長く減り続けており、関連報道では1983年以降で最低の水準とされています。原材料やエネルギーの値上がりも続くなかで小売価格を上げれば、客離れがさらに進むおそれがあります。そのため、増えた税負担をすぐには価格に反映できない会社も多く、廃止までの約6年間は業界にとって厳しい時期になりそうです。

ヨーロッパの読者が注目したい点

琥珀色の古酒をストレートで味わうグラス
琥珀色の古酒をストレートで味わうグラス — 写真: Michael M(Pexels)

日本の酒税は通常、輸出される酒にはかからないため、今回の変更がヨーロッパの店頭価格にそのまま響くわけではありません。注目したいのは、国内市場が厳しさを増す中で、蔵元が海外にどう向き合っていくかという点です。ヨーロッパで泡盛を探すなら、日本の酒を扱う専門店やオンラインショップが近道です。ラベルに「古酒(クース)」とあるものは3年以上熟成させた泡盛で、まろやかで甘い香りが特徴とされます。まずはストレートで少量を味わい、次にロックや水割りで香りの変化を比べてみてください。豚肉料理など、こくのある料理と合わせやすい酒です。

参考・出典

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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