若手蔵人が造った低アル辛口「Ryok」発売
岡山県真庭市の酒蔵・辻本店が、修業中の若手蔵人が開発した、アルコール度数を抑えた辛口の新銘柄「Ryok(リョク)」を9月7日に発売した。
若手蔵人がめざした「軽さ」と「本格」
岡山県北部の真庭市勝山にある辻本店は、「御前酒」の銘柄で知られる酒蔵です。同社は9月7日、新銘柄「Ryok(リョク)」を発売しました。開発したのは、蔵で修業中の若手蔵人(酒造りを担う職人)の井上さんです。日本酒らしい本格的な味わいを残しながら、気軽に飲める軽さも両立させることを目標に、アルコール度数を控えめにし、味わいは辛口に仕上げました。
低アルコールという選択
日本酒のアルコール度数は一般に15〜16%前後で、ワインやビールなどの醸造酒の中では高めです。近年は13〜14%、さらには10%を下回る低アルコールの日本酒も増えてきました。度数を下げながら飲みごたえを保つのは、造り手にとって簡単なことではありません。Ryokは度数を抑えつつ、あえて辛口を選んだのが特徴です。日本酒になじみのない若い世代に、まず一杯目として手に取ってもらうことを狙っています。
改革を続ける蔵の新しい一手
辻本店では、辻総一郎社長と、姉で杜氏(醸造責任者)の辻麻衣子さんが中心となって蔵の改革を進めてきました。2022年の造りからは、岡山県が主な産地である酒米「雄町(おまち)」だけで全ての酒を仕込む方針に切り替え、全量を雄町とする国内初の蔵になっています。若手に新銘柄の開発を任せた今回の取り組みからは、次の世代の造り手と飲み手を同時に育てようとする蔵の姿勢がうかがえます。
ヨーロッパの読者にとって、Ryokは日本酒の新しい流れを示す一例です。元記事では海外での販売には触れておらず、すぐに手に入るとは限りません。それでも、「低アルコール」かつ「辛口」の日本酒は欧州の専門店でも少しずつ見かけるようになっています。ラベルや説明に度数13%前後以下、辛口、雄町といった表示があれば注目してみてください。軽めの辛口は冷やして白ワイン用のグラスで飲むと香りが立ちやすく、生牡蠣や白身魚のカルパッチョ、軽い前菜と合わせて食中酒として楽しめます。蔵元の名前「Gozenshu(御前酒)」も、今後の動きを追うときの手がかりになります。
参考・出典
- 山陽新聞デジタル「若手蔵人開発の日本酒発売 辻本店、飲みやすさと本格的な味両立」
- SAKE Street「「オール雄町」への切り替えを決断。蔵元姉弟が挑む酒蔵改革の軌跡 - 岡山県・辻本店(御前酒)」
- SAKE Street「日本酒のアルコール度数はどれくらい? - 初心者も安心!アルコール度数の疑問を解決し、美味しく楽しむコツを解説!」
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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