菊正宗、初の金賞受賞酒を500本限定で発売
灘の大手・菊正宗酒造が、全国新酒鑑評会で金賞を受けた大吟醸を同社として初めて商品化し、500本限定で売り出した。
初めて「売る」金賞酒

神戸市東灘区に本社を置く菊正宗酒造は、令和七酒造年度(2025年7月〜2026年6月の造り)の全国新酒鑑評会で金賞を受けた大吟醸を、10月13日に発売しました。大吟醸は、米を精米で大きく削り、低温でゆっくり発酵させた日本酒の最上位クラスです。販売先は公式通販サイトと神戸の菊正宗酒造記念館だけで、本数は500本。容量は720ml、参考小売価格は税別6800円です。通販サイトでは10月1日から注文の受け付けを始めました。同社が金賞受賞酒を商品にするのは今回が初めてです。
原料米は、兵庫県三木市の吉川・口吉川地区で育った山田錦。山田錦は「酒米の王」とも呼ばれる品種で、兵庫県内でも特に評価の高い産地は「特A地区」に格付けされています。菊正宗のある灘は、江戸時代から日本有数の酒どころとして知られる神戸・西宮の沿岸地域です。
鑑評会の金賞とは何か
全国新酒鑑評会は、国の研究機関である酒類総合研究所と日本酒造組合中央会が共催する品評会です。明治時代に始まり100年以上の歴史があり、毎年5月ごろに結果が発表されます。近年は全国の800あまりの蔵が出品し、その年の新酒の中でも特に優れたものに金賞が贈られます。もともとは酒造りの技術を高めるための場で、蔵にとって金賞は杜氏(醸造責任者)と蔵人の腕を示す名誉です。
鑑評会に出す酒は審査のために少量だけ特別に造られることが多く、一般の市場にはあまり出回りません。量産を得意とする大手が、その一本を限定とはいえ商品として出すところに、今回の発売の面白さがあります。
ヨーロッパで味わうなら
この500本がヨーロッパに届く見込みは低いものの、「金賞受賞」とうたう大吟醸や、兵庫県産山田錦を使った酒は欧州の日本酒専門店でも見つかります。鑑評会向けの酒は、華やかな香りとなめらかな口当たりを重視して造られる傾向があります。10度前後に冷やし、香りが開きやすい白ワイン用のグラスで少しずつ味わうのがおすすめです。白身魚のカルパッチョや貝類など、繊細な前菜と合わせると香りの良さが引き立ちます。ラベルに「酒造年度」の表記があれば、どの年の造りかもわかります。
参考・出典 日本食糧新聞「菊正宗酒造、全国新酒鑑評会『金賞受賞酒』 500本限定発売」 SAKE Street「『全国新酒鑑評会』とは?金賞ってすごいの?注目の日本酒コンテストを徹底解説!」 SAKE Street「全国新酒鑑評会で金賞を10回連続獲得。蔵元杜氏が語る受賞の秘訣とは」
参考・出典
- 日本食糧新聞「菊正宗酒造、全国新酒鑑評会「金賞受賞酒」 500本限定発売」
- SAKE Street「「全国新酒鑑評会」とは?金賞ってすごいの?注目の日本酒コンテストを徹底解説!」
- SAKE Street「全国新酒鑑評会で金賞を10回連続獲得。蔵元杜氏が語る受賞の秘訣とは - 栃木県・辻善兵衛商店(桜川・辻善兵衛)」
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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