The Sake Wire

スコットランド出身ブルワー、高知の村で醸造所開業

スコットランド出身のケルビー・ジョンさんらが高知県日高村にビール醸造所「BRAVE&BRAW」を開き、7月11日に内覧会を開いた。

クラフトビール醸造所で注がれる、琥珀色のモルト系ビール
クラフトビール醸造所で注がれる、琥珀色のモルト系ビール — 写真: cottonbro studio(Pexels)

四国の村に生まれたスコティッシュビール醸造所

小規模なクラフトビール醸造所に並ぶ発酵タンク
小規模なクラフトビール醸造所に並ぶ発酵タンク — 写真: Erik Mclean(Pexels)

高知県は、日本の四国の南側にあり、太平洋に面した県です。日本国内では辛口の日本酒と、にぎやかな酒席の文化で知られています。その県庁所在地・高知市の西にある日高村に、クラフトビール醸造所「BRAVE&BRAW」が完成しました。地元テレビ局のテレビ高知によると、7月11日に内覧会が開かれ、グランドオープンは7月18日と発表されていました。醸造所を立ち上げたのは、スコットランド出身のケルビー・ジョンさんたちです。「スコティッシュビール」を看板に掲げています。

名前に表れたスコットランドらしさ

ヒースが咲くスコットランド高地の丘陵
ヒースが咲くスコットランド高地の丘陵 — 写真: Clément Proust(Pexels)

醸造所名にある「BRAW」は、スコットランドの言葉(スコッツ語)で「素晴らしい」「立派な」という意味です。英語の「BRAVE(勇敢な)」と音の響きをそろえた名前になっています。一般に、スコットランドのビールはモルトの甘みやコクを前に出したスタイルで知られます。ホップの苦味が主役の米国系クラフトビールとは、味わいの方向が違います。ただし、この醸造所がどんなスタイルや銘柄を造るのかは、報道では分かりませんでした。

地方で「クラフト」を造るということ

色の違うビールを並べた飲み比べセット
色の違うビールを並べた飲み比べセット — 写真: Bohdan Stocek(Unsplash)

米国のクラフトビール団体Brewers Associationは、小規模で独立した造り手を「クラフトブルワー」と定義しています。関連する考え方として挙げているのが、「革新的であること」と「地域社会と結びついていること」です。ヨーロッパ出身の造り手が日本の村に醸造所を開いた今回の例は、この二つの考え方に通じる動きといえます。

BRAVE&BRAWのビールがヨーロッパで手に入るという情報は、報道にはありませんでした。それでも、この話を楽しむ方法はあります。まず、スコットランドの「スコティッシュ・エール」や「ウィー・ヘビー」のようなモルト主体のスタイルを、地元のパブや専門店で改めて味わってみてください。基準になる味を知っておくと、日本の水と気候のもとで造り手がそれをどう解釈するのか、想像しやすくなります。日本のクラフトビールを扱う店で飲み比べるのもよいでしょう。高知は、表面を香ばしくあぶったカツオの料理で知られる土地でもあります。香ばしい魚料理とモルトの甘みの組み合わせを家で試すのもよいでしょう。この醸造所がどのスタイルを主力にし、海外に目を向けるのかどうかは、続報を待ちたいところです。

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