The Sake Wire

SAKE COMPETITION 2026、みむろ杉が2冠

市販酒だけをブラインドで審査するSAKE COMPETITION 2026の結果が発表され、奈良の今西酒造「みむろ杉」が純米酒と純米吟醸の2部門で1位に輝きました。

日本酒(イメージ)
日本酒(イメージ) — 写真: Liana S(Unsplash)

銘柄を隠して「市販酒」だけを比べる品評会

日本の田園(イメージ)
日本の田園(イメージ) — 写真: Tri Warno(Pexels)

SAKE COMPETITIONは2012年に始まった日本酒の品評会です。出品できるのは、店頭で実際に買える市販酒だけです。審査は銘柄を伏せたブラインドテイスティングで行われ、知名度に左右されにくい仕組みです。2019年には1,919点が集まり、世界最大級の日本酒コンペティションになりました。2020〜2022年はコロナ禍で中止されましたが、2023年に再開しています。2026年は5部門に計1,139点が出品され、5月上旬に審査、6月10日に結果が発表されました。各部門の上位にはGOLDが贈られ、順位も公表されます。

みむろ杉が2冠、純米大吟醸は雨後の月

日本酒の蔵で瓶が並ぶ様子(純米酒・純米吟醸のイメージ)
日本酒の蔵で瓶が並ぶ様子(純米酒・純米吟醸のイメージ) — 写真: Andy Lee(Pexels)

今年いちばん目立ったのは、奈良県の今西酒造です。同蔵の「みむろ杉」は、純米酒部門と純米吟醸部門の両方で1位を取りました。純米酒は米・米麹・水だけで造る酒です。純米吟醸は、米の外側を削って残る割合(精米歩合)を60%以下にした、香りの華やかなタイプです。今西酒造はほかにも純米吟醸部門3位の「三諸杉 純米吟醸」と、純米酒部門6位に酒を入れました。福島県の大木代吉本店「楽器正宗」も、2部門で計3本が上位に入っています。精米歩合50%以下の純米大吟醸部門では、広島県・相原酒造の「雨後の月」が1位でした。秋田県からは、小玉醸造の「太平山 純米大吟醸 天巧」が3位に入りました。

高価格帯の酒と「モダンナチュラル」

Super Premium部門では、720mlで税別1万円以上の酒同士が競います。1位は三重県・木屋正酒造の「而今 特等雄町」でした。雄町は歴史のある酒米の品種です。モダンナチュラル部門は、生酛・山廃・菩提酛で造った純米酒の部門です。いずれも、自然の乳酸菌を生かして発酵の元になる酒母を育てる伝統的な造り方です。出品できるのは2025酒造年度の酒だけで、1位は宮城県・川敬商店の「たちばなや 純米吟醸」でした。

ヨーロッパでこのリストを使うなら、受賞した一本そのものより「蔵」を見るのがおすすめです。受賞酒には季節限定品や少量生産品も多く、同じ酒がEUの店に並ぶとは限りません。一方で、みむろ杉、雨後の月、そして3部門で上位に入った滋賀県・松瀬酒造の「松の司」のように、複数部門で評価された蔵は蔵全体の実力を測る目安になります。店頭でこれらの蔵名を見つけたら、手に取ってみてください。純米酒は常温や少し温めても楽しめます。純米吟醸や純米大吟醸は、冷やして白ワイングラスで飲むと香りが開きやすくなります。生酛・山廃の酒は酸味とうま味がしっかりしているので、チーズやシャルキュトリと合わせてみてください。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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