鹿児島焼酎の海外出荷13%増、韓国が最大市場に
鹿児島県酒造組合の2025酒造年度実績では、本格焼酎の海外出荷が13.1%増え、韓国が中国を抜いて最大の輸出先になった。

鹿児島県酒造組合は2026年9月10日、2025酒造年度(2025年7月〜2026年6月)の需給状況を発表しました。鹿児島県は九州の南端にあり、日本最大の本格焼酎の産地です。本格焼酎は、米や麦、さつまいもなどを麹で発酵させ、1回だけ蒸留して造る日本の伝統的な蒸留酒です。今回の数字では国内の出荷がわずかに増え、海外への出荷は2年続けて大きく伸びました。輸出先の顔ぶれにも変化が出ています。
海外出荷は13.1%増、輸出先の首位は韓国に
鹿児島の本格焼酎の海外出荷量は前年から13.1%増え、2年連続で増加しました。これまで最大の輸出先だった中国は、日中関係の悪化などが響いて減少しました。代わりに韓国が最大の輸出先となり、台湾向けも伸び続けています。組合の濵田雄一郎会長は、海外市場のニーズを正確につかみ、長い目で着実に取り組みたいと話しています。ひとつの市場に頼らず、近隣のアジア市場へ輸出先を広げる動きがうかがえます。
国内はフレーバー焼酎が新しい飲み手をつかむ

県全体の生産量(アルコール度数25度に換算した量)は前年より6.2%減りましたが、出荷量は1.6%増えました。鹿児島県内への出荷は4.6%減った一方、県外向けが5.7%増え、全体を押し上げました。組合によると、炭酸割りに合う香りづけした「フレーバー焼酎」が広まり、東京や大阪の若い世代や女性など、これまで焼酎をあまり飲まなかった人たちに届き始めていると分析しています。
奄美の黒糖焼酎は認知度がまだ課題

鹿児島県の奄美群島だけで造ることが認められている黒糖焼酎は、黒糖と米麹を原料とする焼酎です。生産量は0.6%増、出荷量は2.6%減で、ほぼ前年並みでした。乾眞一郎副会長は、飲酒人口の減少や酒の選択肢が増えたことで地元での消費が伸び悩んでいると説明しています。国内でも海外でも黒糖焼酎の認知度はまだ低く、島の外へ市場を広げる必要があると話しています。
ヨーロッパでの楽しみ方
ヨーロッパで本格焼酎を探すなら、日本食材店や専門の輸入業者で、ラベルに原料(芋、麦、米、黒糖)が書かれたものを選ぶと味の違いを比べやすくなります。まずはソーダで割ってレモンを添え、軽いハイボールにしてみてください。黒糖焼酎はラム酒に近いほのかな甘い香りがありながら、後味はすっきりしています。ロックや水割りで、魚介のグリルや塩味の料理と合わせるのがおすすめです。アジア市場で焼酎の人気が広がるなか、ヨーロッパの店頭にもどんな銘柄が並ぶのか注目です。
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