上撰 白鶴、全国燗酒コンテストで最高金賞
白鶴酒造の定番酒「上撰 白鶴」が、全国燗酒コンテスト2026の熱燗部門で出品200点中11点だけの最高金賞に選ばれた。

日本酒は冷やして飲むものと思われがちですが、日本には酒を温めて味わう「燗(かん)」という長い伝統があります。兵庫県神戸市の白鶴酒造が9月14日に発表したところによると、同社の定番酒「上撰 白鶴」が、温めておいしい日本酒を選ぶ「全国燗酒コンテスト2026」の「お値打ち熱燗部門」で最高金賞を受賞しました。高級酒ではなく、日常的に飲まれる一本が評価された点に、この賞の面白さがあります。
200点中11点という狭き門

全国燗酒コンテストは、日本の民間研究機関である酒文化研究所が運営しています。温めることで引き立つ日本酒の魅力を広く伝えることが目的で、専門家が審査します。今年のお値打ち熱燗部門には200点が出品され、最高金賞に選ばれたのは11点、割合にしてわずか5.5%でした。「上撰」は白鶴酒造が自社商品に付けている等級名です。白鶴は日本最大級の出荷量を誇る大手の酒造会社で(SAKE Streetによる)、この酒も1.8リットル瓶から200ミリリットルのカップ、紙パックまで、さまざまな容量で販売されています。蔵によれば、甘口・辛口や濃淡のどれにも偏らない中庸な味わいで、飲み飽きしにくく、さまざまな料理に合わせやすいとのことです。
温度で名前が変わる「燗」の世界
日本酒は温めるとうま味が増し、口当たりがやわらかく膨らむと言われます。燗は温度によって呼び名が変わり、40〜45℃は「ぬる燗」、45〜50℃は「上燗」、50〜55℃は「熱燗」と呼ばれます。温めすぎると味と香りのバランスが崩れるため、温度の見極めが大切です。今回の熱燗部門では、50〜55℃に温めた状態で審査されました。このことから、上撰 白鶴は比較的高い温度でもバランスを保てる酒として評価されたと考えられます。
ヨーロッパで燗酒を楽しむには
白鶴のような全国規模の大手の酒は、日本国外でも比較的見つけやすいタイプです。燗は特別な道具がなくても楽しめます。耐熱の小さな器に酒を入れて湯煎にかけ、ぬる燗から熱燗まで温度を少しずつ変えて飲み比べる方法があります。香りや甘みの感じ方が変わることもあります。蔵も秋から冬にかけては燗で飲むことを勧めています。シチューや煮込み料理、ロースト料理など、寒い季節のヨーロッパの家庭料理に合わせてみるのも一つの楽しみ方です。
参考・出典
- PR TIMES(白鶴酒造株式会社)「「全国燗酒コンテスト2026」で「上撰 白鶴」が最高金賞を受賞」
- SAKE Street「その酒蔵、本当に「大手」?── 数字で見る定義と、「大手メーカー」と言われる蔵の正体」
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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