The Sake Wire

長期熟成泡盛がIWSC 2026で98点を2本獲得

沖縄の忠孝酒造がロンドン発祥の国際品評会IWSC 2026で、長期熟成泡盛2銘柄がともに98点の最高金賞を受賞した。

IWSC 2026で2銘柄が98点の最高金賞を受けた忠孝酒造の長期熟成泡盛
IWSC 2026で2銘柄が98点の最高金賞を受けた忠孝酒造の長期熟成泡盛 — 画像提供: PR TIMES(忠孝酒造)(プレスリリースより)

日本最南端の沖縄県で造られる蒸留酒「泡盛」が、再び国際舞台で高く評価されました。沖縄県豊見城市(とみぐすくし)の忠孝酒造(Chuko Distillery)は、英国の酒類品評会International Wine & Spirit Competition(IWSC)2026の焼酎部門で、「忠孝15年古酒43度」と「甕熟成18年古酒40度」の2銘柄がともに98点を獲得し、最高位の「Gold Outstanding」を受賞したと発表しました。「古酒(クース)」は長く熟成させた泡盛を指します。

ロンドン発祥の品評会で2銘柄が98点

IWSC 2026で最高金賞を受けた忠孝酒造の長期熟成泡盛
IWSC 2026で最高金賞を受けた忠孝酒造の長期熟成泡盛 — 画像提供: PR TIMES(忠孝酒造)(プレスリリースより)

IWSCは1969年に英国で始まった、世界で最も歴史のある酒類品評会の一つです。国際的な専門家が銘柄を伏せたブラインドテイスティングで審査します。「忠孝15年古酒43度」は今回が初めての最高金賞でした。「甕熟成18年古酒40度」は2024年に99点で同じ賞を受けており、今回で2度目です。同じ部門では「The Vanilla 14年古酒43度」も95点で金賞を受けました。蔵は前年のIWSC 2025でも、焼酎部門の造り手に贈られる「Shochu Producer Trophy」を受賞しています。

審査員が挙げた香りと味わい

最高金賞を受けた忠孝酒造の古酒のボトル
最高金賞を受けた忠孝酒造の古酒のボトル — 画像提供: PR TIMES(忠孝酒造)(プレスリリースより)

審査員は「忠孝15年古酒」について、黒麹や焙煎したゴマ、やわらかなバニラの香りを挙げています。口に含むとカラメルや醤油、ポートベローマッシュルームを思わせる、厚みのある味わいが続き、ナッツのような余韻がとても長いと評価しました。「甕熟成18年古酒」については、スパイスや土を思わせる香りに、穀物やキノコ、焙煎コーヒー、ドライフルーツの風味が重なり、最後にバニラが穏やかに残ると述べています。

蔵元であり窯元でもある酒蔵

甕で熟成させた忠孝酒造の泡盛
甕で熟成させた忠孝酒造の泡盛 — 画像提供: PR TIMES(忠孝酒造)(プレスリリースより)

忠孝酒造は1949年に創業しました。自社で熟成用の甕(かめ=素焼きの陶器の壺)を焼く窯元でもあることが大きな特徴です。平成元年(1989年)には業界で初めて熟成用の甕の研究を始めました。泡盛はタイ米を原料に造られ、今回受賞した2銘柄もタイ米を使っています。木樽ではなく陶器の甕で長い年月をかけて熟成させる点が、ウイスキーなど樽で熟成させる蒸留酒とのはっきりした違いです。

ヨーロッパでは、泡盛はまだ専門店で見かける程度の珍しい酒です。熟成ウイスキーやラムが好きな人なら、審査員が挙げたバニラやカラメル、ナッツの風味には親しみを感じるかもしれません。まずは常温か、氷を1つ入れる程度で、少量ずつ香りの変化を確かめてみてください。ボトルを選ぶときは、ラベルの熟成年数と「甕熟成」かどうかに注目すると、その蔵らしさがつかみやすくなります。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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