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秋田の新酒111点を審査、県清酒品評会が開幕

秋田県酒造組合が、2025酒造年度に県内で造られた日本酒111点を審査する県清酒品評会を9月2日に始めた。

日本酒(イメージ)
日本酒(イメージ) — 写真: Szymon Shields(Pexels)

1年の酒を、蔵の外の目で確かめる

秋田県は日本の本州北部、日本海側にある県です。ここで9月2日、県内の酒蔵が造った日本酒の出来栄えを比べる「秋田県清酒品評会」が始まりました。主催は秋田県酒造組合(県内の酒蔵でつくる団体)で、会場は秋田市内です。審査の対象は「2025酒造年度」の酒。日本の酒造業界では、暦年ではなく7月から翌年6月までを1年として数えます。今回は2025年7月から2026年6月までに造られた酒が対象です。出品は延べ111点。審査員が1点ずつ香りと味を確かめ、3日までに最高賞の知事賞などを選ぶ日程でした。表彰式は10月20日に予定されていました。

3つの部門が示すもの

酒造りに使う精米済みの米
酒造りに使う精米済みの米 — 写真: Mari M(Pexels)

審査は「県産米」「吟醸酒」「純米酒」の3部門に分かれています。吟醸酒は、米の外側を少なくとも40%削り(精米歩合60%以下)、低い温度でゆっくり発酵させて、華やかな香りを引き出した酒です。純米酒は、米・米麹・水だけで造り、醸造アルコールを加えていない酒を指します。

県産米の部門を独立して設けているのは、どこで育った米を使うかも評価の一部だということです。酒の専門メディアSAKE Streetによると、県産の米や酵母など地元の原料を使うことが、蔵ごとの個性を打ち出す手段として注目されています。ワインのテロワールに近い考え方です。

品評会が品質を底上げする仕組み

「純米」「吟醸」などの表示が見える日本酒の瓶
「純米」「吟醸」などの表示が見える日本酒の瓶 — 写真: Iban Lopez Luna(Pexels)

秋田魁新報はこの審査の記事に「きれいでなめらかな酒に」という見出しを付けました。雑味が少なく、口当たりのなめらかな酒が目指す姿として示されています。県内の蔵が同じ審査の場に酒を出すと、各蔵は自分の酒がどう評価されるかを他の蔵と比べて知ることができます。夏を越して落ち着いた酒を秋に審査するこの仕組みが、地域全体の品質を少しずつ高める支えになっています。

ヨーロッパで秋田の酒を選ぶときは、ラベルの「純米」「吟醸」の表示や、秋田県産米を使っているかどうかを確認すると、今回の品評会の3部門と照らし合わせて読むことができます。10月20日の表彰で知事賞などの受賞酒が発表される予定だったため、輸入元や専門店の案内もあわせて確認してみてください。味わうときは、吟醸酒は軽く冷やしてワイングラスで香りを楽しみ、純米酒は常温から少し温めて米の旨みを確かめるのがおすすめです。どちらも、飲み込んだ後に雑味が残らないか、舌触りがなめらかかどうかに注目すると、審査員が見ているポイントを体感できます。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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