The Sake Wire

宮崎の芋焼酎「逢初」がISC 2026で金賞、2度目の受賞

宮崎県のやまや蒸留所が造る芋焼酎「逢初」が、英国の国際酒類コンペティションISC 2026で金賞を獲得。2023年に続く2度目の金賞となった。

ISC 2026で金賞を受賞した本格焼酎「逢初」
ISC 2026で金賞を受賞した本格焼酎「逢初」 — 画像提供: やまやコミュニケーションズ(PR TIMES)(プレスリリースより)

英国の審査員が選んだ「乾杯のための芋焼酎」

本格焼酎「逢初」のボトル
本格焼酎「逢初」のボトル — 画像提供: やまやコミュニケーションズ(PR TIMES)(プレスリリースより)

株式会社やまや蒸留所(宮崎県西都市)は9月18日、「本格焼酎 逢初(あいぞめ)」が2026年のインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)で金賞を受賞したと発表した。ISCは英国の酒類専門出版社ドリンクス・インターナショナルが1995年から毎年開催している品評会で、世界的に権威あるスピリッツのコンペティションのひとつとされる。審査は2週間にわたり、70名以上の業界専門家がブラインドで香り、外観、味わい、仕上がりを採点する。ウイスキーやジンが主役の舞台で、日本の焼酎が金賞を得た意味は小さくない。

「逢初」は2001年に生まれた芋焼酎で、「みんなで乾杯できる芋焼酎を」という考えのもとに開発された。芋焼酎らしい香りを穏やかに残しつつ、原料の甘みとすっきりした後味を両立させたのが特徴だという。同じ銘柄は2023年のISCでも金賞を獲得しており、今回が2度目。2024年は銀賞だったため、金賞への返り咲きでもある。

焼酎とは何か——芋焼酎の基本

焼酎の原料となるサツマイモのイメージ
焼酎の原料となるサツマイモのイメージ — 写真: Glen Hayoge(Unsplash)

焼酎は日本の蒸留酒で、米・麦・サツマイモなどを麹(こうじ)というカビの力で糖化・発酵させてから蒸留する。「本格焼酎」は単式蒸留で造られ、原料の風味が残るタイプを指す日本の法律上の区分だ。アルコール度数は25度前後が一般的で、ウイスキーやジンより低く、水やソーダで割って食事と一緒に楽しむのが日本では日常的な飲み方である。

「逢初」の原料は黄金千貫(こがねせんがん)というサツマイモ品種。でんぷんが多く、蒸すと甘い香りが立つのが特徴で、宮崎や鹿児島の芋焼酎で広く使われている。容量は720ml、度数25度、日本での価格は1,650円(税込)。

明治初期から続く小さな蒸留所

やまや蒸留所は明治初期(1870年前後)に西都市吉田地区で「吉田の焼酎」として始まり、およそ150年の歴史を持つ。西都には「酒発祥の地」と語られる神話が残るとされ、蒸留所は地元の水と昔ながらの製法を守っている。現在は福岡の食品会社やまやコミュニケーションズのグループ企業で、焼酎のほかクラフトジン「MASAHARU」やいちごのオー・ド・ヴィーも手がける。ISC 2026ではこの2品も銀賞を受けており、焼酎以外の蒸留酒でも評価が続いている。

ヨーロッパで楽しむなら

「逢初」は現時点で日本国内の直営店と公式オンラインショップでの販売が案内されており、EUでの流通は発表されていない。ただ、芋焼酎というカテゴリー自体は、ヨーロッパの日本酒・スピリッツ専門店やジャパニーズレストランで探せる。ラベルで「芋(imo)」「黄金千貫」「宮崎」「鹿児島」といった言葉を手がかりにすれば、同じ系統の味わいに出合えるはずだ。初めてなら、氷を入れたロックか、焼酎1に対して水やソーダ1〜2の割合で薄めると入りやすい。サツマイモ由来のほのかな甘い香りと、蒸留酒とは思えないほど軽い飲み口が、ウイスキーやジンにはない焼酎の魅力だ。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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