The Sake Wire

183人の女性審査員が選ぶ「美酒コンクール」金賞116銘柄

日米から出品された日本酒312点を6カ国183人の女性審査員がブラインドで審査し、第4回美酒コンクール2026の金賞116銘柄が決まった。

「Japan Women's SAKE Award ~美酒コンクール~」の審査会の様子
「Japan Women's SAKE Award ~美酒コンクール~」の審査会の様子 — 画像提供: PR TIMES / SAKE女の会(プレスリリースより)

日本酒の品評会は数多いが、審査員を女性に限定し、しかも製法上の等級ではなく香りと味わいで部門を分ける大会は珍しい。一般社団法人日本のSAKEとWINEを愛する女性の会(通称SAKE女の会)が主催する「Japan Women’s SAKE Award〜美酒コンクール〜」は、2026年9月6日に宮城県仙台市で第4回の審査会を開き、9月18日に金賞116銘柄を発表した。

6カ国から183人、ブラインドで6部門を審査

6カ国から集まった女性審査員によるブラインドテイスティング審査の様子
6カ国から集まった女性審査員によるブラインドテイスティング審査の様子 — 画像提供: PR TIMES / SAKE女の会(プレスリリースより)

今年は日本とアメリカの112社から312点が出品された。審査員は日本のほか韓国、台湾、シンガポール、アメリカ、オーストラリアから集まった183人の女性で、酒類の資格を持つ「正規審査員」と、日本酒が好きという条件で参加する「アマチュア審査員」の2層で構成される。いずれも銘柄を完全に伏せたブラインドテイスティングで、酒そのものの品質を20点満点、部門らしい香味を備えているかを50点満点で採点する。専門家の目線と一般の飲み手の感覚を、同じ酒に対して同時に反映させる設計だ。

ラベルの等級ではなく「味のタイプ」で分ける

「Japan Women's SAKE Award ~美酒コンクール~」のロゴマーク
「Japan Women's SAKE Award ~美酒コンクール~」のロゴマーク — 画像提供: PR TIMES / SAKE女の会(プレスリリースより)

部門はフルーティー、ライト&ドライ、リッチ&ウマミ、エイジド(熟成)、スパークリング、ロウ・アルコール(低アルコール)の6つ。日本酒は通常、精米歩合(米の外側をどれだけ削ったか)や醸造アルコールの有無によって「純米大吟醸」「純米酒」などに分類されるが、この表示からは味わいの方向性が読み取りにくい。美酒コンクールは受賞酒に部門別のメダルシールを貼ることで、ボトルを見ただけで香味の傾向がわかるようにしている。金賞の内訳はフルーティー32、ライト&ドライ27、リッチ&ウマミ28、エイジド9、スパークリング14、ロウ・アルコール6銘柄。三重県の清水清三郎商店「作(ざく)」が複数部門で名を連ねたほか、開催地の宮城県からは一ノ蔵、新澤醸造店、佐浦(浦霞)などが受賞し、アメリカ・ハワイの醸造所もフルーティー部門で金賞に入った。

最高賞は10月24日に仙台で発表された

表彰式でメダルを授与される受賞蔵元
表彰式でメダルを授与される受賞蔵元 — 画像提供: PR TIMES / SAKE女の会(プレスリリースより)

金賞の中から各部門の最高賞「TOP OF THE BEST」6銘柄、宮城県知事賞、客室乗務員賞やソムリエ賞などの特別賞、そして大会の頂点となる「美酒 of the Year 2026」が、10月24日にホテルメトロポリタン仙台で開かれた表彰式で発表された。

ヨーロッパの読者にとってこの結果が役立つのは、部門名がそのまま「自分好みの探し方」になる点だ。白ワインのような華やかな香りを求めるならフルーティー部門、食事に合わせやすいすっきりした酒ならライト&ドライ部門、熟成酒の世界を試したいならエイジド部門の受賞銘柄を手がかりに、現地の輸入業者やオンラインショップの品揃えと照らし合わせてみてほしい。等級表示に慣れていなくても味の方向性から選べるのがこの大会の利点であり、10月に発表された最高賞の受賞酒を欧州で探すのも楽しみ方の一つだ。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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