あきたこまち玄米で造るラガー、2種が登場
秋田県の米卸・鈴木又五郎商店が、自社栽培のあきたこまち玄米を使ったクラフトビール「玄米ラガー」「玄米黒ラガー」を発売した。
日本の米といえば日本酒の原料という印象が強いが、ビールの世界でも米の使い方が広がりつつある。秋田県(本州北部、日本海側の米どころ)湯沢市の米穀卸売業「鈴木又五郎商店」は、自社で栽培したあきたこまちの玄米を原料にしたクラフトビール2種類、「玄米ラガー」と「玄米黒ラガー」を発売した。国内外のスーパーやオンラインで販売している。
米の卸売業者が自分の田んぼからビールへ

鈴木又五郎商店は、もともと米を扱う卸売業者だ。今回のビールに使ったのは、日本で広く食べられている食用米の品種「あきたこまち」の玄米。玄米とは、もみ殻だけを取り除き、ぬかや胚芽を残したままの米のことで、白米より香ばしさや穀物らしい風味が強い。同社はこの米を、乳酸菌を活用して自社で栽培している。
醸造は、同じ秋田県内の羽後町(うごまち)でクラフトビールを造る「羽後麦酒(うごばくしゅ)」に委託した。米を育てて売る会社が、地元の小さな醸造所と組んで自社の米を「飲む形」にした点が、このビールの出発点になっている。
すっきりの「玄米ラガー」とコクの「黒ラガー」

2種類の性格ははっきり分かれている。玄米ラガーは、米のうまみを感じさせながら、のど越しはすっきりとした仕上がり。玄米黒ラガーは、香ばしさとコクを楽しむタイプだ。
造り手が勧めるのは、冷やしすぎないこと。温度が低すぎると香りが閉じてしまうため、少し温度を上げて飲むと玄米の香ばしさがよりはっきり感じられるという。キンキンに冷やして飲むのが一般的な日本のラガーとは、少し違う楽しみ方を提案している。
ヨーロッパで見かけたら、まずはラベルの「玄米」(Genmai)の文字や、羽後麦酒の名前を手がかりにするとよい。日本食材店やオンラインショップで日本のクラフトビールを扱う店に、取り扱いを問い合わせてみるのも一つの方法だ。飲むときは冷蔵庫から出して少し置き、通常のラガーよりやや高めの温度で飲むとよい。淡色の玄米ラガーは寿司や焼き鳥、白身魚のフライなど軽い料理と、黒ラガーはローストした肉やきのこ料理、ダークチョコレートとも合わせやすいだろう。麦芽のビールに米がどんな香ばしさを加えるのか、2本を並べて飲み比べると違いが分かりやすいだろう。
参考・出典
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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