The Sake Wire

ホーチミンで勧められた芋焼酎「だいやめ」

ベトナムの麺料理店主が日本人記者に焼酎を勧めるほど、日本食品の輸出増を背景に芋焼酎が現地に浸透しつつある。

ホーチミンの中華街で聞いた「だいやめ」

アワビなどの魚介をたっぷり使った汁そば
アワビなどの魚介をたっぷり使った汁そば — 写真: Son Tung Tran(Pexels)

共同通信の記者がアジア各地の話題を伝えるコラム「テイクオフ~アジアの街角から」(沖縄タイムス掲載、2026年10月14日)に、印象に残る場面がある。舞台はベトナム最大の都市、南部のホーチミンにある中華街だ。食通の間で評判の麺料理店で、記者がアワビなどの魚介をふんだんに使った汁そばを食べていると、店主が英語で話しかけてきた。記者が日本人だと分かると、店主は「だいやめって、知ってる?」と尋ねた。記者はその言葉を初めて聞き、首をかしげたという。

「だいやめ」は、九州の南端にある焼酎の一大産地、鹿児島県の方言で、一日の疲れを癒やす晩酌を指す。同じ名前の芋焼酎もある。日本人でも知らない地方の言葉を、ベトナムの料理店主が知っていて勧めてくる。この一場面が、焼酎が現地にまで届いていることをうかがわせる。

日本食の輸出増が焼酎を運ぶ

弁当とおにぎり。日本食が日常の食事として広がっている
弁当とおにぎり。日本食が日常の食事として広がっている — 写真: Emmanuel Rejuso(Pexels)

コラムは、日本食品の輸出が増えるなか、芋焼酎がベトナムに浸透している様子を伝えている。記事に添えられた写真では、ホーチミンの日系百貨店で客が弁当やおにぎりを品定めしている。日本食が特別なごちそうではなく日常の食事になれば、それに合う酒にも関心が向く。焼酎はその流れに乗って広がりつつある。

芋焼酎は、サツマイモを主な原料とする日本の蒸留酒だ。米を発酵させて造る日本酒(醸造酒)とは別の種類の酒で、原料に由来するふくよかで甘い香りと、食事に負けない力強さが持ち味。鹿児島は芋焼酎の中心的な産地として知られる。

ヨーロッパで芋焼酎を楽しむには

魚介の汁そばに芋焼酎という組み合わせは、ヨーロッパの食卓でも試せる。日本食材店や日本酒・焼酎を扱う専門店では、ラベルに「芋」や「sweet potato shochu」とある一本を探してみてほしい。飲み方は、氷を入れたロック、水割り、そして鹿児島で親しまれているお湯割りがある。お湯割りにすると香りがふわりと立ち、秋冬の夕食に合わせやすい。魚介料理や脂のある肉料理、アジアの麺料理と合わせると、ホーチミンの店主がこの酒を勧めた理由を考える手がかりになるかもしれない。飲む際は、ご自身のペースで無理なく楽しみたい。

参考・出典

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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