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奈良醸造、World Beer Cupで金賞2冠

奈良市のクラフトビール醸造所「奈良醸造」が、世界最大級のビール品評会World Beer Cup 2026で2部門の金賞を同時に受賞した。

World Beer Cup 2026で2部門の金賞を受けた奈良醸造
World Beer Cup 2026で2部門の金賞を受けた奈良醸造 — 画像提供: 奈良市(PR TIMES)(プレスリリースより)

日本の古都・奈良市にある奈良醸造(Nara Brewing Co.)は、2026年4月に米国で開かれたWorld Beer Cup 2026で、2つの銘柄がそれぞれの部門で金賞を受けました。日本のブルワリーが複数の部門で同時に金賞を取ったのは16年ぶりです。セッションビール部門での金賞は日本初で、この部門で米国以外の国にメダルが渡ったのも大会史上初めてでした。10月20日には代表の浪岡安則(なみおか やすのり)氏が奈良市長を訪ね、受賞を報告しました。

金賞を取った2本:ホップの効いたセゾンと低アルコールのポーター

World Beer Cup 2026で金賞を受けた奈良醸造のビール
World Beer Cup 2026で金賞を受けた奈良醸造のビール — 画像提供: 奈良市(PR TIMES)(プレスリリースより)

1本目の「FUNCTION(ファンクション)」は奈良醸造の定番で、American-Belgo-Style Ale部門で金賞を受けました。ベルギー系の酵母とアメリカ産ホップを組み合わせたホップの香りが強いセゾンで、柑橘や白ブドウのような華やかな香りがあり、苦みは控えめで軽やかに飲めます。アルコール度数は6.0%、苦みの強さを示すIBUは24です。

2本目の「LIGHTHOUSE(ライトハウス)」はSession Beer部門で金賞を受けました。「アルコールが低くても、しっかりした飲みごたえを」という狙いで造られたマイクロポーター(度数を抑えた黒ビール)です。カカオやコーヒーのような焙煎香に、ナッツのような余韻が続きます。缶には窒素が充填されており(ナイトロ缶)、きめ細かい泡が立ちます。度数3.0%、IBUは18です。

「ビールのオリンピック」と呼ばれる品評会

World Beer Cup 2026で金賞を受けた奈良醸造の2銘柄
World Beer Cup 2026で金賞を受けた奈良醸造の2銘柄 — 画像提供: 奈良市(PR TIMES)(プレスリリースより)

World Beer Cupは、米国のブルワーズ・アソシエーション(Brewers Association)が主催する国際品評会です。2026年大会には50か国から8,166銘柄が出品され、38か国から集まった255人の審査員が、銘柄を伏せた状態で審査しました。基準に届かなければ金賞を出さない部門もある、厳しい大会です。奈良醸造は2026年、この大会のほかにも日本、英国、ドイツの品評会で受賞を重ねています。

小さな醸造所が掲げた「世界一」という目標

奈良醸造のWorld Beer Cup 2026での受賞内容
奈良醸造のWorld Beer Cup 2026での受賞内容 — 画像提供: 奈良市(PR TIMES)(プレスリリースより)

奈良醸造は2018年に醸造を始めました。浪岡氏によると、社名には「奈良を離れた場所でも『奈良』という言葉が出てきたらうれしい」という思いを込めたそうです。創業時から目標の一つが世界一のビールを造ることで、何度も跳ね返された末にようやく達成できたと話しています。規模の大小に関係なく、品質だけで世界の醸造所と競えるのがこの大会の醍醐味だとも語りました。

ヨーロッパの読者には、ベルギーのセゾンや英国のポーターといった、おなじみのスタイルを日本の醸造所がどう解釈したのかを飲み比べる楽しみがあります。日本のクラフトビールを扱う専門店やオンラインショップで「Nara Brewing」の名前を探してみてください。FUNCTIONはよく冷やして香りを楽しみ、LIGHTHOUSEのようなナイトロ缶は、グラスに勢いよく注ぐと泡がきれいに立ちます。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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