球場の醸造所、IBC2026で再び金賞
北海道の野球場内にある醸造所「そらとしば by よなよなエール」のセッションIPAが、国際ビール審査会International Beer Cup 2026で、2023年に続く2度目の金賞を受けました。
日本のクラフトビール大手ヤッホーブルーイング(Yo-Ho Brewing)が運営する醸造レストラン「そらとしば by よなよなエール」は、北海道北広島市のプロ野球スタジアム「エスコンフィールドHOKKAIDO」の中にあります。北海道は日本の最北にある大きな島です。ここで造る「そらとしば Play Ball! Ale」が、2026年10月3日から6日まで東京で開かれた「International Beer Cup(インターナショナル・ビアカップ)2026」のSession India Pale Ale部門で金賞に選ばれました。同じ醸造所の「そらとしば 2026年限定 もくもくホワイト」も、South German-Style Hefeweizen部門で初めて銅賞を受けています。
歴史の長い国際審査会での評価
International Beer Cupは1996年に始まりました。英国のInternational Brewing Awards、米国のWorld Beer Cupに次いで3番目に長い歴史を持つビール審査会で、世界の主要な審査会の一つとされています。2026年は21か国から1459銘柄が出品され、25か国から集まった100名の専門審査員が銘柄を伏せた状態で味を見ました(ブラインドテイスティング)。メダルは基準を満たしたビールにだけ与えられるので、受賞は醸造の技術が評価された結果といえます。
球場のための2本のビール
「Play Ball!」は、野球の試合開始を告げる掛け声です。それを名前にしたこのビールは醸造所の看板商品で、アルコール分は4.5%です。セッションIPAは、IPAのホップの香りを生かしながらアルコールを抑え、軽やかに楽しめるようにしたスタイルです。柑橘を思わせる香りと軽い飲み口が特徴で、ホップの一部には北海道の上富良野町で育ったものを使っています。開発を担当したブルワーの村田稀水さんは、開業から今まで改良を続けてきたこと、2023年に続く受賞で努力が報われたと感じていることを話しています。
「もくもくホワイト」は小麦麦芽を使ったアルコール分5.0%のヴァイツェンです。バナナのような果実の香りと、まろやかな口当たりが特徴で、苦味は控えめです。担当ブルワーの三田昂平さんは、この1年間、味の改良を重ねてきたそうです。
ヨーロッパの読者へ
受賞した2本は球場の醸造所でしか飲めないので、ヨーロッパで手に取るのは難しいでしょう。それでも、南ドイツ発祥のヴァイツェンで日本の醸造所が評価されたことは、日本のクラフトビールの技術がどこまで来ているかを知る手がかりになります。専門店で日本のクラフトビールを見つけたら、IBCのような国際審査会の受賞歴を確かめてみてください。地元のヴァイツェンやセッションIPAと飲み比べると、香りの出し方や苦味の加減にある日本らしさが見えてくるかもしれません。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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