赤果肉リンゴのロゼシードル、英国の品評会で金賞
パリで活躍するパティシエ青木定治氏の発想から生まれた長野県産赤果肉リンゴ100%のロゼシードル「SAYA2025」が、英国の国際品評会で金賞を受けました。
日本では、リンゴを発酵させた発泡性の酒「シードル」の造り手が少しずつ増えています。その中の1本が国際的な評価を得ました。パリと日本で菓子店を営むパティシエ、青木定治氏の名を冠したロゼシードル「サダハルアオキ SAYA2025」です。英国で開かれたINTERNATIONAL CIDER CHALLENGE 2026でロゼシードル部門の金賞を受け、日本国内の品評会でも最高評価の三つ星を得ました。
パティシエが惚れ込んだ赤い果肉のリンゴ
青木定治氏は1968年に名古屋で生まれ、パリを拠点に活動しています。店舗はパリに5店、日本に8店あり、フランスのショコラ愛好家団体「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ(C.C.C.)」の品評会で長年にわたり最高位を受けてきました。その青木氏が、皮だけでなく果肉まで赤いリンゴの味わいに注目したことから、このシードルが生まれました。開発は国分首都圏、SAJ、丹波ワインの3社が共同で行い、最初のヴィンテージ「SAYA2023」は2024年4月に発売されています。商品名の「SAYA」は青木氏の娘の名前から取られました。最新の2025年ヴィンテージには、日本アルプスに囲まれた本州中部の長野県で育った赤果肉品種「なかののきらめき」「キルトピンク」「なかの真紅」だけを使っています。
英国と日本、二つの品評会で高評価
INTERNATIONAL CIDER CHALLENGE 2026は英国のAgile Media Ltdが主催する品評会です。ロゼシードル部門では金賞が7本、銀賞が25本、銅賞が37本選ばれました。SAYA2025は金賞に加え、部門最高の1本に次ぐ評価を示す「HIGHLY COMMENDED」も得ています。日本シードルマスター協会が主催するJAPAN CIDER AWARDS 2026では、テイスト部門で前年に続いて三つ星を獲得しました。日本産モダンサイダーの対象カテゴリーで三つ星を得たのは、大賞の1本を含めて2本だけです。審査では、果実そのもののような色と香り、熟したネクタリンやリンゴ、イチゴを思わせる風味、シャーベットのような口当たりと後味のすっきりした印象が評価されました。
2025年の味わいと、ヨーロッパでの楽しみ方
2025年は赤果肉リンゴの生育が順調で、2023年・2024年のヴィンテージよりも甘みと酸味がともに増し、バランスがさらに良くなったといいます。アルコール度数は6%、500mlボトルで、生産は3,200本に限られます。2026年4月に日本の酒類専門店や百貨店で発売され、参考価格は2,475円(税込)です。現時点で欧州での販売は発表されていませんが、日本のシードルが国際品評会で上位に入り始めていることは注目に値します。品評会の結果発表で日本からの出品をチェックしておくと、今後輸入される銘柄を見つける手がかりになります。赤果肉リンゴのロゼシードルを見かけたら、よく冷やしてワイングラスで香りを確かめてみてください。造り手は果物のタルトなどの菓子だけでなく、和食や洋食、中華料理にも合わせやすいとしています。パティシエの発想から生まれた一本らしく、デザートと合わせる一杯としても楽しめます。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
秋田の酒を EU で試す — €6 から
180ml のお試しサイズと、日本酒・ワイン・ビール・ジンのフルボトル。アムステルダムから EU 域内へ発送。

