The Sake Wire

焼酎売上が過去最低に 物価高で買い控え

2025年の焼酎・泡盛メーカー上位50社の売上高は2191億円となり、2005年の集計開始以来で最も低い水準に落ち込んだ。

信用調査会社の帝国データバンク福岡支店が2026年9月3日に発表した集計で、日本の焼酎市場の縮小がはっきりと数字に表れた。2025年の焼酎・泡盛メーカー上位50社の売上高は合計2191億円で、前年より1.6%減った。集計を始めた2005年以降で最も低い水準だ。焼酎は、サツマイモや大麦、米などを原料にした日本の蒸留酒で、とくに九州で盛んに造られている。泡盛は沖縄で米から造られる蒸留酒である。

物価高が酒の消費を冷やす

レシートと計算機、家計への物価高の影響を示すイメージ
レシートと計算機、家計への物価高の影響を示すイメージ — 写真: https://kaboompics.com/(Pexels)

帝国データバンクは、売上減少の主な理由として物価高の長期化を挙げている。生活費が上がり続けるなか、酒のような嗜好品への支出を抑える消費者が増えた。造り手の側でも原材料費や人件費が上がっており、販売数量を伸ばせていない。値上げで売上の金額を守るのも難しくなっていることがうかがえる。

14年連続首位の霧島酒造と、伸びた宮崎本店

芋焼酎の原料になるサツマイモ
芋焼酎の原料になるサツマイモ — 写真: Mark Stebnicki(Pexels)

売上高の首位は、芋焼酎「黒霧島」で知られる宮崎県都城市の霧島酒造で、14年連続のトップとなった。売上高は前年比1.1%減の525億円と小幅に下がったものの、麦焼酎「いいちこ」シリーズを持つ2位の三和酒類(大分県宇佐市)には2倍以上の差をつけた。1社で上位50社合計のおよそ4分の1を占める計算になり、市場が少数の大手に集中していることがうかがえる。

逆風の中で売上を伸ばした会社もある。「キンミヤ焼酎」を販売する三重県四日市市の宮崎本店は、東京を中心とする関東圏での販売に力を入れ、売上高を7.6%増の98億円として6位に入った。黒霧島やいいちこは、原料の風味を残す単式蒸留の「本格焼酎」。一方のキンミヤは、連続式蒸留ですっきりと仕上げた「甲類焼酎」で、割って飲むのに向いている。同じ焼酎でも、タイプによって売れ方に差が出ている。

ヨーロッパで焼酎を楽しむには

ソーダで割った焼酎と串焼き
ソーダで割った焼酎と串焼き — 写真: cottonbro studio(Pexels)

国内の数字は厳しいが、焼酎の種類の豊かさは変わらない。ヨーロッパで手に取るときは、まずラベルで原料を確かめたい。芋焼酎は甘く力強い香り、麦焼酎は軽く香ばしい味わいのものが多い。アルコール度数は25%前後が一般的なので、ストレートよりも、氷を入れたロック、水割り、お湯割り、ソーダ割りで楽しむのが日本の定番だ。ソーダ割りは焼き鳥や揚げ物など脂のある料理とよく合う。大手の定番銘柄から飲み比べを始め、気に入った原料のタイプを見つけていくのも一案だ。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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