芋焼酎の定番「さつま白波」、1970年代の味を復刻
鹿児島の薩摩酒造が、半世紀前の「さつま白波」の味とラベルを当時の造り手の証言をもとに再現し、数量限定で発売した。

鹿児島県南部、枕崎市の薩摩酒造が、2026年10月5日から「復刻さつま白波」を日本全国で数量限定で出荷し始めました。もとになったのは、同社を代表する芋焼酎「さつま白波」の1970年代当時の味わいとパッケージです。さつま白波は昨年、発売70周年を迎えました。今回の復刻版は、かつて製造に携わった元社員たちの話を聞きながら、当時の香りと味を再現しようとした試みです。
記念の賞品から、限定販売へ

「復刻さつま白波」は、もともと70周年記念キャンペーンの賞品として造られたものでした。ところが、当選したかどうかにかかわらず、「販売する予定はないのか」という問い合わせが多く寄せられました。父親との思い出、子どもの頃に覚えた香り、先輩や親戚との酒席など、一本の焼酎にまつわる個人的な記憶が数多く届いたといいます。こうした声を受けて、同社は一回限りの数量限定で販売することを決めました。
元社員の記憶をたよりに再現した半世紀前の味

製法や味わいをできるだけ当時に近づけるため、薩摩酒造は元社員から聞き取りを重ね、試作を繰り返しました。その結果、香りも味わいも1970年代のさつま白波に近づけることができたとしています。分類は「本格焼酎」です。本格焼酎は、麹を使って発酵させたもろみを一度だけ蒸留する日本の蒸留酒で、原料の個性が残りやすいのが特徴です。原料は鹿児島県産のさつまいもと国産米の米麹、アルコール度数は25度。容量は1,800ml(日本の伝統的な「一升瓶」)で、希望小売価格は税込3,520円です。
ヨーロッパでの楽しみ方
プレスリリースでは、販売地域は日本国内のみと案内されています。そのため、ヨーロッパでこの復刻版を手に入れるのは難しいでしょう。ただ、通常の「さつま白波」は日本の芋焼酎を代表する銘柄のひとつで、日本食材店や専門店で見かけることがあります。鹿児島で親しまれている飲み方は、焼酎をお湯で割る「お湯割り」です。焼き芋を思わせる甘い香りが立ち、秋冬の夜に合うとされます。ロックや水割りにすると、すっきりとした飲み口になります。50年前の味を再現する今回の企画は、定番の酒が時代とともに少しずつ姿を変えてきたことを教えてくれます。今の白波を飲むときに、その変化に思いをはせてみるのも一つの楽しみ方です。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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