The Sake Wire

能登ワイン、震災越え10年で最高のブドウ

創業20周年を迎えた石川県穴水町の能登ワインが収穫と醸造を本格化し、今季のブドウは質・量ともにこの10年で最高の出来だという。

収穫期を迎えたブドウ畑
収穫期を迎えたブドウ畑 — 写真: Alfo Medeiros(Pexels)

日本酒の産地として知られる能登半島に、ワイナリーもあります。石川県穴水町の能登ワインは今年で創業20周年です。2024年1月の地震で大きな被害を受けた地域にあり、2026年9月8日にブドウの収穫と醸造を本格的に始めました。今季は約130トンのブドウを使い、720ミリリットル瓶に換算して約13万本を造る見込みです。

シャルドネから始まった今季の仕込み

収穫期を迎えた白ワイン用のブドウ
収穫期を迎えた白ワイン用のブドウ — 写真: Joerg Hartmann(Pexels)

能登半島は、本州の中央部から日本海へ突き出た半島です。能登ワインは、この半島の中ほどにある穴水町旭ケ丘にあります。初日に従業員が収穫したのは、白ワインに使うシャルドネでした。約6トンのブドウを破砕機でつぶし、搾った果汁の発酵を始めています。北陸中日新聞によると、今年は遅霜にも、梅雨の長雨にも傷められませんでした。遅霜は春に芽を傷める霜のことで、梅雨は6〜7月ごろの雨の多い時期です。その結果、ブドウは質・量ともにこの10年で最高の出来になりました。糖度と酸味のバランスもよく、良質なワインが期待できるといいます。

震災を越えて、毎年造れるということ

発酵が進む醸造タンク
発酵が進む醸造タンク — 写真: Magda Ehlers(Pexels)

2024年1月1日の能登半島地震では、最大震度7を観測しました。震度7は日本の気象庁の尺度で最も強い揺れです。製造課長補佐の大目裕司さん(40)は同紙の取材に対し、地震の影響はもうなくなったと話しています。そのうえで、毎年醸造できることに喜びを感じていると語りました。被災地では、蔵や醸造所の再建にまだ時間がかかっている例もあります。その中で、平年どおりの規模で仕込みができ、しかも近年で最良のブドウに恵まれたことには大きな意味があります。地域の食と酒の造り手が立ち直りつつあることを示すからです。

ヨーロッパで「能登」を味わうなら

魚介料理と合わせた白ワイン
魚介料理と合わせた白ワイン — 写真: Nadin Sh(Pexels)

「日本ワイン」とは、日本で育てたブドウだけを使い、日本国内で造ったワインのことです。輸入した果汁から造るワインとは区別されています。ヨーロッパで手に入る量はまだ限られていますが、注目する点ははっきりしています。2026年産は、生産者自身が10年で最高と評価するヴィンテージです。シャルドネなどの白ワインは、糖度と酸味のバランスが特徴になりそうです。魚介や軽めの和食と合わせて、同じ能登の日本酒と飲み比べてみてください。そうすると、ひとつの半島が育む二つの醸造文化を味わえます。日本ワインの専門店や輸入業者のリストでは、「Noto」や「Ishikawa」の名前と2026年のヴィンテージを探してみてください。

参考・出典

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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