The Sake Wire

島熟成とミズナラ樽、長濱蒸溜所の新ブレンド

滋賀県の長濱蒸溜所が、琵琶湖の竹生島で熟成した原酒とミズナラ樽原酒を使う限定ブレンドを10月20日に発売した。

長濱蒸溜所の「アマハニャン ミズナラカスクブレンド」
長濱蒸溜所の「アマハニャン ミズナラカスクブレンド」 — 画像提供: PR TIMES(長浜浪漫ビール)(プレスリリースより)

滋賀県長浜市の長濱蒸溜所(Nagahama Distillery)が、2026年10月20日に新しいブレンデッドウイスキー「アマハニャン ミズナラカスクブレンド」を発売しました。湖に浮かぶ島で寝かせた原酒と、日本のオークであるミズナラの樽で育てた原酒を組み合わせた一本です。近くの彦根市のご当地キャラクター「ひこにゃん」とのコラボレーションとしては、これが3作目にあたります。

湖の島で熟成させた原酒

200mlボトルの「アマハニャン ミズナラカスクブレンド」
200mlボトルの「アマハニャン ミズナラカスクブレンド」 — 画像提供: PR TIMES(長浜浪漫ビール)(プレスリリースより)

長濱蒸溜所は2016年、地ビール会社・長浜浪漫ビールの施設の中で稼働を始めました。日本最大の湖である琵琶湖と伊吹山に近い場所にあり、同社は国内でも最小規模のクラフト蒸溜所だとしています。アランビック型の小さな銅製ポットスチルに、とても細いラインアーム(蒸気を冷却器へ送る管)を組み合わせ、厚みのある原酒を造っています。今回のブレンドの柱の一つが、琵琶湖に浮かぶ竹生島(ちくぶしま)でバーボン樽に詰めて熟成させた原酒です。蒸溜所によると、島の湿った環境が上品な香りを育てたといいます。

ミズナラ樽と海外原酒の組み合わせ

もう一つの柱は、長浜の熟成庫でミズナラ樽に寝かせた原酒です。ミズナラは日本に自生するオークで、白檀やお香を思わせる香りが出やすいことで知られています。この2種類の原酒に、選んだ海外産の原酒を加えてブレンドしています。原材料はグレーンとモルト、アルコール度数は47%、容量は200ml。日本での希望小売価格は2,000円(税別)です。テイスティングコメントでは、まずバニラやココナッツ、熟したバナナの甘い香りが立ち、そのあとにミズナラらしい香木の香りと香ばしいオークの香りが続くとされています。口当たりはなめらかで、ハチミツのような甘さとオリエンタルなスパイス、かすかなスモークが長い余韻を残すそうです。

招き猫と弁才天、二つの縁起

赤いこんにゃくを持つひこにゃんを描いたパッケージ
赤いこんにゃくを持つひこにゃんを描いたパッケージ — 画像提供: PR TIMES(長浜浪漫ビール)(プレスリリースより)

このボトルには二つの縁起物が込められています。一つは、江戸時代の大名・井伊直孝が猫に手招きされて寺に入り、その直後に、雨宿りしていた木に雷が落ちて難を逃れたという言い伝えです。この話が招き猫として知られるひこにゃんの由来になっています。もう一つは、竹生島に祀られ、財運や商売繁盛の神とされる弁才天です。ラベルには、滋賀のおでんに欠かせない赤く色づけたこんにゃくを手にしたひこにゃんが描かれています。

販売は長浜浪漫ビールの店頭と滋賀県内の土産物店などに限られており、ヨーロッパで手に入れるのは難しいでしょう。それでも注目したいのは、島での熟成と日本産ミズナラ樽の組み合わせ、そして海外原酒を使ったことを隠さず明記している点です。ヨーロッパの専門店でミズナラ樽熟成のウイスキーを見つけたら、香りを確かめてみるのもよいでしょう。47%という度数のため、水を数滴加えると香木やスパイスの香りが開く場合があります。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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