The Sake Wire

缶の中で泡を生む日本ワイン、モンデ酒造が開発

山梨県のワイナリー、モンデ酒造が、缶の中で二次発酵させるスパークリングワインを開発し、2027年1月の本格発売を目指しています。

日本の食品業界紙、日本食糧新聞は2026年10月1日の速報で、山梨県のモンデ酒造がボトル缶入りのスパークリングワインを開発したと伝えました。この製品は、缶の中でワインをもう一度発酵させる「缶内二次発酵」で泡をつくります。同社はこの技術を日本で初めてとしており、シャンパーニュに並ぶ品質を目標に掲げています。

瓶ではなく缶の中で泡をつくる

フルートグラスの中を立ちのぼる細かな泡
フルートグラスの中を立ちのぼる細かな泡 — 写真: Mike Bird(Pexels)

シャンパーニュ、スペインのカバ、フランス各地のクレマンなどの伝統的製法では、まず普通のワインをつくって瓶に詰めます。そこに酵母と糖分を加えて瓶の中で再び発酵させ、生まれた炭酸ガスをワインに溶け込ませます。一方、缶入りのスパークリングワインは、あとから炭酸ガスを加えてつくるのが一般的です。モンデ酒造は、伝統的製法で瓶が担う役割を缶に担わせようとしています。容器に選んだ「ボトル缶」は、ねじ式のキャップが付いた瓶の形のアルミ缶で、日本では飲料によく使われています。

山梨という産地と、まだわからないこと

山梨県は東京の西、富士山の北側にある県で、日本で特にワイナリーが多い産地として知られています。今回の報道でわかっているのは、新製品の開発と、2027年1月に本格発売を目指していることだけです。使うブドウの品種、価格、容量、海外で販売するかどうかは発表されていません。同紙は、詳しい内容を電子版に掲載する予定としていました。

ヨーロッパの読者はどこに注目するか

スパークリングワインをグラスに注ぎ、細かい泡が立つ様子
スパークリングワインをグラスに注ぎ、細かい泡が立つ様子 — 写真: tristanf(flickr, CC BY)

発売はまず日本国内で、ヨーロッパで手に入るかどうかは決まっていません。注目したいのは、缶の中での発酵でどこまで細かい泡や、酵母に由来する奥行きのある香りを出せるかという点です。瓶よりも軽く、割れにくく、早く冷える缶で伝統的製法に近い品質が出せれば、屋外やピクニックでもスパークリングワインを楽しみやすくなるかもしれません。もしヨーロッパで見かけたら、よく冷やして缶から直接ではなくグラスに注ぎ、泡の細かさと香りを確かめてみてください。手元のクレマンやカバと並べて飲み比べると、違いがわかりやすいでしょう。続報が出たら、品種や輸出の情報もお伝えします。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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