The Sake Wire

焼酎の香りで蒸気を立てる、黒霧島のバレルサウナ

宮崎県都城市のプールに、焼酎蔵・霧島酒造とのタイアップで「黒霧島」デザインのバレルサウナが登場し、焼酎の香りでロウリュを楽しむ試みが始まった。

関之尾公園プールに登場した、黒霧島デザインのバレルサウナ
関之尾公園プールに登場した、黒霧島デザインのバレルサウナ — 画像提供: PR TIMES(株式会社Libertyship)(プレスリリースより)

焼酎ブランドをまとったサウナ

関之尾公園プールに設けられた、黒霧島デザインのバレルサウナ施設
関之尾公園プールに設けられた、黒霧島デザインのバレルサウナ施設 — 画像提供: PR TIMES(株式会社Libertyship)(プレスリリースより)

2026年9月26日、九州南部・宮崎県の都城市にある関之尾公園プールに、サウナ施設「SEKINOO POOL SAUNA in Snow Peak MIYAKONOJO」がグランドオープンした。会場はアウトドアブランド、スノーピークのキャンプ場「スノーピーク都城キャンプフィールド」の中にある。サウナ設備を手がけたのは宮崎市のサウナ企業、株式会社Libertyship。都城市に本社を置く焼酎メーカーの霧島酒造が協力し、樽の形をしたバレルサウナの外装テントには同社の焼酎ブランド「黒霧島」のロゴとデザインが配された。外観は黒と金が基調だ。焼酎は米・麦・芋などを原料とする日本の蒸留酒で、宮崎県を含む南九州は主要な産地として知られる。

銘柄を選んで香りを楽しむ「焼酎ロウリュ」

ロウリュとは、フィンランド式サウナで熱したサウナストーンに水をかけ、蒸気を立てること。この施設では、受付で霧島酒造の複数の焼酎銘柄から1本を選んで小瓶に移し、サウナ室に持ち込める(無料)。ストーンに注いだときに立ちのぼる香りは銘柄ごとに違い、訪れるたびに別の1本を試す楽しみがあるという。運営側は、これは飲むためではなく香りを楽しむための演出だと説明する。ロウリュ用の焼酎は水で薄めてあるため燃えることはなく、体に入るアルコールもごくわずかだと確認しているとのこと。そのうえで、アルコールが苦手な人や体調のすぐれない人には利用を控えるよう呼びかけている。

土地の木と水、そして地元の酒

プールと水風呂を備えた関之尾公園プールのサウナ施設
プールと水風呂を備えた関之尾公園プールのサウナ施設 — 画像提供: PR TIMES(株式会社Libertyship)(プレスリリースより)

サウナ室の内装には宮崎県産のスギ材を使い、水風呂とプールには霧島連山のふもとに湧く関之尾の天然水を使っている。もともと夏しか営業していなかったプールを、一年を通して使える場所にする狙いもある。Libertyship代表取締役の揚松晴也氏は、宮崎の杉と関之尾の湧き水、そしてその日に選んだ霧島の焼酎という、この土地にあるものだけでつくった体験だと説明する。黒霧島デザインのサウナについても、地元の焼酎蔵と組んだからこそ実現できたと語っている。

サウナ文化が根づくオランダやドイツ、北欧の読者にとって、蒸留酒の「香り」に注目したこの試みは焼酎を知る入り口の一つになるかもしれない。日本食材店や専門店で焼酎を探すときは、ラベルに書かれた原料(芋・麦・米)を確かめてみたい。とくに芋焼酎は原料由来の香りがはっきりしている。飲み方を変えると香りの立ち方も変わるといわれる。

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