The Sake Wire

山形・上山で白ワイン仕込み本格化 寒暖差が生む酸

山形県上山市のワイナリー、ベルウッドヴィンヤードで今年収穫したブドウの仕込みが本格化し、寒暖差が育てる酸を軸に今季は約20種類のワインを造る。

収穫期を迎えた白ブドウの房
収穫期を迎えた白ブドウの房 — 写真: Helena Jankovičová Kováčová(Pexels)

日本酒の国として知られる日本ですが、ワイン造りも各地で根づいています。本州北部・東北地方の内陸にある山形県上山市(かみのやまし)のワイナリー「ベルウッドヴィンヤード」では、今年収穫したブドウの仕込みが本格的に始まりました。今季は約20種類、合わせて年間約2万5000本のワインを仕込む予定です。

昼夜の寒暖差という土地の強み

秋を迎えた丘陵地のブドウ畑
秋を迎えた丘陵地のブドウ畑 — 写真: Nikola Tomašić(Pexels)

同社代表取締役の鈴木智晃氏は、上山を「ブドウ栽培にうってつけの土地」と表現します。理由として挙げるのは、昼と夜の気温差の大きさです。一般に、日中の暖かさで果実に糖がたまり、夜の冷え込みで酸が保たれるとされ、寒暖差は冷涼な産地の造り手がよく口にする条件です。鈴木氏は上山ワインならではの持ち味として「キレのある酸味」を挙げています。

ソーヴィニヨン・ブランから始まる仕込み

9月14日に仕込まれたのは、ソーヴィニヨン・ブランを原料とする白ワインです。収穫したブドウを機械に入れて茎や枝を取り除き、果実を細かく砕いてから果汁を搾り出しました。白ワインは通常、果皮を漬け込まずに果汁だけを発酵させるため、この最初の工程がワインの香りや酸の印象に影響するといわれます。ソーヴィニヨン・ブランは、フランスのロワール地方やニュージーランドで知られる、爽やかな酸と青い香りが特徴の品種です。

ヨーロッパの読者へ

白ワインの入ったグラス
白ワインの入ったグラス — 写真: Cup of Couple(Pexels)

日本では、国産ブドウだけを使い国内で醸造したものだけが「日本ワイン」と表示できます。ヨーロッパで日本産ワインを探すときは、ラベルの産地表記に「Yamagata」の名があるかに注目してみてください。味わうなら、ロワールなど身近な産地のソーヴィニヨン・ブランと飲み比べると、寒暖差が生む「キレのある酸」の違いを感じ取れるかもしれません。白身魚の刺身や塩味の焼き魚、柑橘を添えた軽い前菜と合わせれば、酸の輪郭が引き立つでしょう。日本酒と同じテーブルに並べ、日本のお酒の幅広さを楽しむのもおすすめです。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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