米ボルティモアで和牛と日本酒、ジェトロが普及策
日本の15倍以上とされる米国のアルコール市場で、ジェトロが和牛との組み合わせを通じて日本酒の魅力を伝えるイベントを開きました。

日本の公的な貿易振興機関であるジェトロ(日本貿易振興機構)が、米国東海岸メリーランド州の港町ボルティモアで、日本酒セミナーと、和牛に日本酒を合わせるペアリングイベントを開催しました。ジェトロのニュース配信「ビジネス短信」が2026年4月6日に伝えたもので、日本酒をまだよく知らない米国の消費者に、知識と体験の両方から近づいてもらう試みです。
北米の造り手の立場から語る日本酒
セミナーで講師を務めたのは、北米酒造組合(Sake Brewers Association of North America)の理事です。この組合は、北米で日本酒を造る蔵をつなぐ団体です。日本から来た説明役ではなく、北米で日本酒づくりにかかわる人が自分たちの言葉で語ることで、日本酒を「遠い国の珍しいお酒」ではなく、身近に選べる一杯として感じてもらう狙いがうかがえます。
和牛と合わせて「食事の酒」として伝える

セミナーに続いて、和牛と日本酒を合わせるペアリングが行われました。等級や造り方の説明だけでは伝わりにくい日本酒の良さも、料理と一緒に味わえば実感しやすくなるでしょう。背景にあるのは米国市場の大きさです。米国のアルコール飲料市場は日本の15倍以上とされ、ジェトロは日本酒の認知度を高め、需要を広げることを目指しています。ワインやビールが日常にある巨大な市場で、日本酒を「食事に合わせるお酒」として紹介していく取り組みといえます。
ヨーロッパで試すなら

同じ楽しみ方は、ヨーロッパの家庭でも試しやすいでしょう。脂ののった牛肉のグリルやローストには、米・米麹・水だけで造る「純米酒」のような、うま味のしっかりした酒が合うことがあります。少し温めると、脂の甘みとの相性が良くなる場合もあります。軽い前菜には、原料の米を外側から削り、元の重さの60%以下まで磨いた米で香り高く造る「吟醸酒」を冷やして合わせるのも一案です。輸入店やレストランで試飲会やペアリングの催しがあれば、地元の料理との組み合わせを試してみてください。米国で進む「料理と一緒に」という普及策が、ヨーロッパの食卓でどう生きるかを確かめるよい機会になります。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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