The Sake Wire

創業144年、宮城・石巻の石川酒造店が破産

日本酒「北上川」を造ってきた宮城県石巻市の石川酒造店が、創業144年で破産手続きに入りました。

静まり返った古い酒蔵(イメージ)
静まり返った古い酒蔵(イメージ) — 写真: lensonjapan(flickr, CC BY)

日本の東北地方、宮城県の港町・石巻市で、日本酒「北上川」を造ってきた石川酒造店が2026年5月、仙台地方裁判所の石巻支部から破産手続きの開始決定を受けました。東北放送(TBS NEWS DIG)が信用調査会社の帝国データバンクの情報として伝えたもので、負債額は約9000万円(数十万ユーロ規模)とされています。蔵の創業は1882年(明治15年)です。

明治から続いた「北上川」の蔵

日本酒蔵の木樽と仕込みタンク
日本酒蔵の木樽と仕込みタンク — 写真: Florian Grewe(Pexels)

石川酒造店は石巻市住吉町にある酒蔵で、144年にわたり酒を造ってきました。代表銘柄の「北上川」は、東北地方を流れて石巻で海に注ぐ大河の名前から取られています。「破産開始決定」とは、裁判所が破産手続きを正式に始めることを認めたという意味です。このあと裁判所が選んだ管財人が資産を整理し、債権者への配当を進めます。蔵の設備や銘柄がどうなるかは、報道時点では伝えられていません。

小さな蔵が置かれた状況

棚に並ぶ一升瓶(イメージ)
棚に並ぶ一升瓶(イメージ) — 写真: Andy Lee(Pexels)

報道の範囲では、破産に至った具体的な理由は明らかにされていません。ただ日本国内では日本酒の消費が長く減り続けており、地元の需要に支えられてきた小さな蔵の廃業や経営破綻は、ここ数年珍しいものではなくなっています。一方で、輸出や個性の強い酒造りで新しい市場を切り開く蔵もあります。明治から続いた老舗でも事業を続けられなかったという事実は、日本酒業界で進んでいる二極化を表すひとつの例といえるでしょう。

ヨーロッパでの楽しみ方

「北上川」がヨーロッパで手に入るかどうかは確認できていませんが、見つけられたとしても、今後は入手が難しくなる可能性があります。この話をきっかけに、宮城県の酒に目を向けてみてはいかがでしょうか。宮城は早くから純米酒(米・米麹・水だけで造る酒)に力を入れてきた産地として知られ、すっきりとして食事に合わせやすいスタイルが多いのが特徴です。輸入店で宮城の小さな蔵の酒を見かけたら、牡蠣や白身魚など海の幸と合わせて、少し冷やした状態で楽しむのもよいでしょう。

参考・出典

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

秋田の酒を EU で試す — €6 から

180ml のお試しサイズと、日本酒・ワイン・ビール・ジンのフルボトル。アムステルダムから EU 域内へ発送。

ショップへ →