北海道のクラフトビール、5年で醸造所が倍増
北海道のクラフトビール醸造所は5年で倍増して57カ所になり、地元の食材を使う醸造所や、ビール造りに乗り出す日本酒蔵も出てきた。

5年で57カ所に、牡蠣など地元の食材で個性を出す

日本経済新聞によると、日本の最も北にある大きな島・北海道で、ビールや発泡酒を少量ずつ造る小さな醸造所(クラフトビール醸造所)が増えている。2026年5月の時点で57カ所あり、5年前の約2倍になった。増え方は日本全体の平均よりも速い。目立つのは、地元の農産物や水産物を原料に使う動きだ。牡蠣を使ったビールもあり、商品の価値を高める工夫として広がっている。大手の大量生産のビールと価格や量で競うのではなく、その土地でしか造れない味で選ばれることを目指している。
「クラフト」という言葉に、日本では厳密な定義はない。クラフトビール醸造所が世界で最も多いアメリカでは、業界団体が「小規模であること」「独立していること」などを条件に造り手を定義している。この団体は、地域社会とのつながりも大切な価値に挙げている(SAKE Street)。北海道の新しい醸造所も、地元とのつながりを強みにしているといえる。
日本酒の蔵がビール造りに参入

特に注目されるのが、日本酒メーカーの動きだ。北海道の北西部、日本海に面した増毛町(ましけちょう)にある国稀酒造(くにまれしゅぞう)は、5月22日にクラフトビール醸造所「国稀ブリュワリー」を開くと伝えられていた。建物は、かつてニシン漁の歴史を紹介する展示施設だった倉庫で、約3億円をかけて改装した。米から酒を造ってきた蔵が、麦のビールに挑むことになった。日本の酒造りの技術と地域の資源を、新しいスタイルに生かす例として興味深い。
ヨーロッパでの楽しみ方

北海道のクラフトビールをヨーロッパで買える機会は、まだ多くない。それでも、日本のクラフトビールを扱う専門店や日本食材店では、ラベルの原料表示を見ると、その土地らしさがわかることがある。牡蠣を使ったビールと聞いて、アイルランドやイギリスのオイスタースタウトを思い出す人もいるだろう。日本のものと飲み比べると、違いがわかって面白い。日本酒の蔵が造るビールを見つけたら、同じ蔵の日本酒と並べて、水や造り手の考え方がどう表れているかを比べる楽しみ方もある。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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