The Sake Wire

白鶴、紅茶とラベンダーのジンを自社蒸留

神戸の大手酒蔵・白鶴酒造が、本社の蒸溜所で紅茶葉とラベンダーを使ったクラフトジンを造り、273本限定で発売した。

白鶴酒造のクラフトジン「Lab. SeeD GIN_02」
白鶴酒造のクラフトジン「Lab. SeeD GIN_02」 — 画像提供: PR TIMES(白鶴酒造)(プレスリリースより)

日本酒蔵の研究室から生まれたジン

白鶴酒造の「Lab. SeeD GIN_02」(200ml)
白鶴酒造の「Lab. SeeD GIN_02」(200ml) — 画像提供: PR TIMES(白鶴酒造)(プレスリリースより)

兵庫県神戸市に本社を置く白鶴酒造(Hakutsuru Sake Brewing)は、日本酒の大手として知られる酒蔵です。同社は2021年にスピリッツの製造免許を取り、本社敷地内の醸造工場に蒸溜施設「神戸御影蒸溜所」を設けました。2024年12月には最初のジン「KOBE HERBAL GIN 白風」を発売し、ジン造りを少しずつ広げています。

今回の「Lab. SeeD GIN_02」は「Lab. SeeD」シリーズの第2弾です。このシリーズでは、社内の研究室(Lab.)で生まれた、まだ商品になっていないアイデアを「種(Seed)」と呼び、商品にしています。テーマは港町・神戸に残る西洋の雰囲気です。第2弾では、古い洋館が並ぶ坂道「北野坂」の風景を香りで表そうとしました。

ダージリンとラベンダー、6種のボタニカル

紅茶葉とラベンダーを使ったクラフトジン「Lab. SeeD GIN_02」
紅茶葉とラベンダーを使ったクラフトジン「Lab. SeeD GIN_02」 — 画像提供: PR TIMES(白鶴酒造)(プレスリリースより)

ボタニカル(ジンの香りづけに使う植物素材)は6種類です。ジンに欠かせないジュニパーベリーに、紅茶葉、ラベンダーの花、アンジェリカの根、黒コショウ、カルダモンの種を合わせました。紅茶葉は、品種や葉の形が違うものをいくつも試し、イメージに合うダージリンを選んだそうです。

白鶴の説明では、まずラベンダーの華やかな香りと紅茶の甘い香りが立ちます。口に含むと紅茶の上品な甘みがふくらみ、ほどよいスパイスと心地よい渋みが続いて、後味はシャープに締まります。アルコール度数は45%、容量は200ml、価格は1,650円(税込)です。10月3日から、同社の資料館と公式オンラインショップで273本だけ販売されました。

コーヒーの第1弾と飲み比べ

Lab. SeeDシリーズのクラフトジン
Lab. SeeDシリーズのクラフトジン — 画像提供: PR TIMES(白鶴酒造)(プレスリリースより)

シリーズ第1弾は2026年4月に132本で発売されたコーヒーのジン「Lab. SeeD GIN_01」で、すでに完売していました。これも同じ日から追加で販売されました。開発担当者によると、第1弾は洋菓子のように甘く落ち着いた味わいで、第2弾は華やかで少し苦みのある大人向けの味わいです。2本を飲み比べて違いを感じてほしいとしています。

ヨーロッパでの販売予定は発表されておらず、本数も少ないため、このボトルを手に入れるのは難しいでしょう。ただ、日本酒の大手蔵が自社の蒸溜設備と研究部門を使い、少量の実験的なジンを次々に出しているという動きは注目に値します。日本の酒蔵が造ったジンを見かけたら、ラベルのボタニカルを確認してみてください。その蔵がどんな土地や風景を表そうとしているのかが見えてきます。紅茶や花のような華やかな素材のジンは、まずストレートか少量の水で香りを確かめ、そのあとトニックで割って苦みとのバランスを見ると、違いがわかりやすくなります。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

秋田の酒を EU で試す — €6 から

180ml のお試しサイズと、日本酒・ワイン・ビール・ジンのフルボトル。アムステルダムから EU 域内へ発送。

ショップへ →