GI静岡、第8回審査で新たな認定酒を発表
静岡県酒造組合は4月20日の審査会で、産地名「静岡」を名乗れる地理的表示(GI)の認定酒を新たに発表し、認定は8回目となった。
静岡県は東京と名古屋のほぼ中間、太平洋に面した県で、富士山のふもとに広がる地域としても知られます。2026年4月20日、県内の酒蔵でつくる静岡県酒造組合が「GI静岡」の認定酒審査会を開き、新たに認定された清酒(日本酒)を公表しました。認定は今回で8回目です。華やかな受賞ニュースに比べると目立たない話題ですが、日本酒の産地表示がどう運用されているかを知る手がかりになります。
GI静岡とはどんな仕組みか

地理的表示(GI)は、品質や特徴が産地と深く結びついた産品について、その土地の名前を守るための制度です。ヨーロッパのワインやチーズで使われる原産地呼称と考え方は近く、日本では国が酒類のGIを指定しています。「静岡」もその一つです。GI静岡の場合、酒はただ県内で造られただけでは名乗れず、審査会で認定を受ける必要があります。つまりラベルの「静岡」は、決められた基準に沿っていることを確かめた上での表示です。
4月20日の審査会で決まったこと
組合の発表によると、4月20日の審査会で新たな清酒がGI静岡に認定されました。今回の発表は第8回の認定にあたり、これまでの認定酒に今回の分が加わります。認定された銘柄の一覧は組合の公式サイトで公開されており、どの蔵のどの酒が対象になったかはそこで確認できます。
回を重ねることの意味

8回目という数字が示しているのは、GIが一度掲げただけの看板ではなく、審査を続けて運用されている制度だということです。組合は、吟醸酒(原料米を大きく削り、低温でじっくり発酵させる香り高い日本酒)づくりの技術支援や、県独自の酒造用の米の改良・開発にも取り組んでいます。GIの認定は、こうした地域ぐるみの品質づくりの成果を、県の外へ分かりやすく伝える役割を担っているといえます。
ヨーロッパで静岡の日本酒を選ぶときは、瓶の裏ラベルや輸入業者の商品説明に「GI Shizuoka」や「地理的表示 静岡」の記載があるかを見てみてください。ワインのAOPやDOPのように、産地の基準を満たした酒であることの目安になります。手に取ったら、白ワイン用のグラスで香りを確かめてみるのも一案です。ほかのGI産地の酒と比べると、「産地の名前を背負った日本酒」がそれぞれどんな個性を打ち出しているのかが見えてくるかもしれません。
秋田の酒を EU で試す — €6 から
180ml のお試しサイズと、日本酒・ワイン・ビール・ジンのフルボトル。アムステルダムから EU 域内へ発送。

