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GI長野に新たに21品、9社の日本酒と焼酎

長野県は8月の官能審査で、地理的表示「GI長野」の日本酒20品と県独自制度の焼酎1品を新たに認定し、9社の酒が産地の保証を得ました。

日本酒のボトルと猪口が並ぶイメージ
日本酒のボトルと猪口が並ぶイメージ — 写真: Andy Lee(Pexels)

松本の審査会で21品が合格

長野県は2026年8月28日、県中部の松本市で官能審査会を開きました。8月31日の発表によると、この審査で日本酒20品と焼酎1品が新たに認定されました。官能審査とは、専門の審査員が香りや味わいを実際に確かめ、品質を判定する方法です。長野県は東京の北西にあり、日本アルプスに囲まれた内陸の県です。

日本酒20品のうち、大吟醸酒・純米大吟醸酒部門が6品、吟醸酒・純米吟醸酒部門が10品、その他部門が4品でした。吟醸酒は米を外側から削り、元の重さの60%以下にして造ります。大吟醸酒は50%以下まで削ります。この削った後の割合を精米歩合と呼びます。「純米」は醸造アルコールを加えていないという意味です。

認定を受けたのは県内の9社です。最も多かったのは岡谷市の豊島屋で5品でした。木祖村の湯川酒造店と塩尻市の丸永酒造場が各3品、佐久穂町の黒澤酒造、茅野市の戸田酒造、松本市の笹井酒造が各2品、諏訪市の宮坂醸造、飯田市の喜久水酒造、安曇野市のEH酒造が各1品です。黒澤酒造は焼酎でも1品の認定を受けました。

「GI長野」が保証するもの

長野県の酒造りを支える稲田の風景
長野県の酒造りを支える稲田の風景 — 写真: Huu Huynh(Pexels)

GI(地理的表示)は、品質や特徴が産地と結びついた産品を、その名前ごと守る仕組みです。考え方はEUのPDOやPGIに近いものです。「GI長野」は2021年6月30日、日本の酒類行政を担う国税庁から指定を受けました。日本酒がこの名前を名乗るには、三つの条件があります。原料は県産に限ること、製造・貯蔵・瓶詰めをすべて県内で行うこと、そして官能審査に合格することです。産地のルールを守るだけでは足りず、出来上がった酒の味まで確かめる二段構えになっています。

この制度の土台は、長野県が2002年度に全国で初めて始めた「長野県原産地呼称管理制度(NAC)」です。県内で生産・製造された農産物や加工品のうち、特に味と品質に優れたものを県が認定します。GI長野は、この考え方を引き継いでいます。今回の焼酎は、このNACの枠で認定されました。焼酎は、米や麦などを原料とする日本の蒸留酒です。

ヨーロッパでの探し方と味わい方

ヨーロッパで長野の酒を選ぶときは、裏ラベルや輸入業者の商品説明に「GI長野(GI Nagano)」の表示があるか確かめてみてください。表示があれば、産地のルールと味の審査の両方を通った酒だとわかります。認定品の一覧は長野県が公開しています。今回の認定は吟醸系が中心です。吟醸系は一般に華やかな香りが持ち味なので、少し冷やして白ワイン用のグラスで飲むと、香りが立ちやすくなります。また、同じGI長野の酒を複数の蔵で飲み比べてみるのも一案です。同じルールのもとでも、造り手ごとの個性の違いが感じられるかもしれません。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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