The Sake Wire

千代むすびのゆず酒、Kura Master最高賞

鳥取県の千代むすび酒造のゆずリキュール「ULTRA YUZU」が、フランス人主体の審査で選ばれるKura Master 2026のリキュール部門最高賞を受賞した。

2026年9月30日、パリで行われたKura Master 2026の表彰式
2026年9月30日、パリで行われたKura Master 2026の表彰式 — 画像提供: PR TIMES(千代むすび酒造)(プレスリリースより)

日本海に面した鳥取県境港市で1865年から酒を造る千代むすび酒造のゆずリキュール「CHIYOMUSUBI ULTRA YUZU(ウルトラゆず)」が、パリの和酒コンクール「Kura Master 2026」で、リキュールコンクールの最高賞「プレジデント賞」を受けました。リキュールコンクール全体で1点だけに贈られる賞で、表彰式は2026年9月30日にパリで行われました。日本酒蔵が造るゆず酒が、フランスのワインと食の専門家から高く評価されたことになります。

フランスのソムリエが選ぶコンクール

Kura Master 2026でULTRA YUZUに贈られたプレジデント賞の賞状
Kura Master 2026でULTRA YUZUに贈られたプレジデント賞の賞状 — 画像提供: PR TIMES(千代むすび酒造)(プレスリリースより)

Kura Masterは2017年に始まったコンクールで、審査員はフランス人を中心とする酒類のプロです。料理と飲み物の相性を重視する点が特徴です。10回目となる2026年は、パリのレストラン「Pavillon Ledoyen(パヴィヨン・ルドワイヤン)」で審査が行われました。フランス国家最優秀職人章(MOF)を持つソムリエや、5つ星ホテルやミシュラン星付きレストランのソムリエなど、約125名が審査を担当しています。日本酒、本格焼酎・泡盛、リキュール、日本ワインの4つのコンクールに計1,252銘柄が集まり、それぞれ1点ずつプレジデント賞が選ばれました。リキュールでは2026年に従来の梅酒部門に加えて柑橘酒部門ができ、ULTRA YUZUは5月に同部門のプラチナ賞と審査員賞を受けていました。その後、最終審査を経て最高賞に選ばれています。

甘味・酸味・苦味のバランス

千代むすび酒造のゆずリキュール「ULTRA YUZU」720mlボトル
千代むすび酒造のゆずリキュール「ULTRA YUZU」720mlボトル — 画像提供: PR TIMES(千代むすび酒造)(プレスリリースより)

リキュールコンクール審査委員長のMaeva Rougeorelle(マエヴァ・ルージュオレイユ)氏は、香りから味わいまで続く上品さと繊細さを評価しました。特に、口に含んだときの甘味・酸味・苦味のバランスが評価され、デザートだけでなく塩気のある料理にも合わせやすいとの講評を得ています。原料は国産のゆず果汁で、一部に鳥取県の須田農園で育てたゆずを使っています。ほかに果糖と醸造用アルコールを加え、アルコール度数は6%と軽めです。

日本酒蔵が造るリキュール

黄色く熟した柚子の実
黄色く熟した柚子の実 — 写真: Goat Tree Designs(flickr, CC BY)

千代むすび酒造は日本酒を主力としながら、焼酎、リキュール、ウイスキーなども造っており、30か国以上に輸出しています。同じ2026年のKura Masterでは、日本酒コンクールでも純米大吟醸がプラチナ賞を受けました。岡空聡社長は、食文化の豊かなフランスのプロに柚子の香りと味のバランスを認められたことを喜ぶとコメントしています。

ヨーロッパでゆず酒を探すときは、日本酒やリキュールを扱う専門店や輸入業者の品揃えを確認するとよいでしょう。ゆずは日本の柑橘で、レモンより香りが華やかで、皮にほのかな苦味があります。アルコール度数が低めなので、氷を入れたロックや炭酸水で割る飲み方が手軽です。審査員の講評にならい、甘いデザートだけでなく、生ハムや塩味のある魚介料理と合わせるのも一案です。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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