The Sake Wire

ヤッホー、関西初の醸造所を関空対岸に開業

日本のクラフトビール大手ヤッホーブルーイングが大阪に関西初の醸造所を開き、「見せる醸造」で人を集めている。

関西初のクラフトビール醸造所を象徴するビアグラスのイメージ
関西初のクラフトビール醸造所を象徴するビアグラスのイメージ — 写真: Josh Olalde(Unsplash)

日本のクラフトビール大手、ヤッホーブルーイング(本社・長野県軽井沢町)が、関西地方で初めての拠点となる醸造所「よなよなビアライズ」を大阪府泉佐野市に開きました。場所は関西国際空港の対岸にあたる海沿いのエリアです。日本経済新聞は、見学ツアーが予約で埋まっていると伝えました。長野の高原の町で育ったブルワリーが大都市圏の玄関口に進出したことは、日本のクラフトビール市場が新しい段階に入りつつあることをうかがわせます。

醸造の現場を「見せる」設計

この醸造所は、つくる工程そのものを体験の中心に置いています。来場者がくつろぐメインホールの壁は、高さ7メートル・幅17メートルのガラス張りです。客は醸造タンクを眺めながら、自由に食べたり飲んだりできます。日本ではこれまで、ビールや酒の工場見学は決まった順路を案内してもらう形が一般的でした。ここでは、醸造の現場を背景にして飲食の時間を楽しむことが主役になっています。ヤッホーは単なる生産拠点ではなく、ブランドを体験してもらう場としてこの施設をつくったと言えます。

停滞していた湾岸エリアに人の流れ

醸造所のある関空対岸の一帯は、1990年代初めのバブル経済崩壊のあと、都市開発が長く停滞してきました。ヤッホーの進出をきっかけに、周辺の企業がにぎわいをつくるために連携する動きが始まっています。クラフトビールの醸造所が地域に人を呼ぶ拠点となる流れは、ヨーロッパの都市再開発でもよく見られます。日本でも同じような役割をブルワリーが担い始めたことは、業界の変化として注目できます。

ヨーロッパでの楽しみ方

色の違うクラフトビールを注いだグラス(イメージ)
色の違うクラフトビールを注いだグラス(イメージ) — 写真: Bohdan Stocek(Unsplash)

大阪の醸造所を訪れなくても、この話から日本のクラフトビールの今が見えてきます。日本のクラフトビールは、大手ビール会社の均一なラガーとは違う、香りと個性を重視したスタイルで成長してきました。ヨーロッパの専門ボトルショップやアジア食材店で日本のクラフトビールを見かけたら、ラベルで醸造所の所在地を確かめてみてください。地方の小さな町から全国へ広がったブルワリーがどこにあるかを知ると、一杯の背景が見えてきます。ベルギーやドイツ、イギリスのビールと並べて、香りや苦味の違いを探す楽しみ方もあります。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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