The Sake Wire

創業101年の魚津酒造が事業停止 後継者難で

富山県魚津市で1925年から清酒を造ってきた魚津酒造が2026年8月31日付で事業を停止し、報道では後継者難が理由とされている。

富山の老舗が101年で幕を下ろす

杉玉や古い木造の建物を背景にした清酒の瓶が並ぶ棚
杉玉や古い木造の建物を背景にした清酒の瓶が並ぶ棚 — 写真: Andy Lee(Pexels)

信用調査会社の東京商工リサーチ富山支店によると、清酒を造る魚津酒造(富山県魚津市、田中文悟社長)は2026年8月31日付で事業を停止しました。同社は1925年に「本江酒造」という名前で設立され、創業から101年になる老舗です。富山県は本州の中央部、日本海に面した北陸地方にある県で、魚津市は県の東部、富山湾に面した町です。報道の見出しでは、事業停止の理由として後継者難が挙げられています。負債の額や今後の手続きなど、くわしい経緯は今のところ報道からは確認できません。

後継者難という業界共通の課題

日本の酒蔵の多くは小さな会社で、同じ家が何代にもわたって蔵を守ってきました。次の世代が継がなかったり、経営を担う人が見つからなかったりすると、長い歴史があっても事業を続けるのは難しくなります。一方で、閉じかけた蔵に新しい担い手が現れる例もあります。日本酒専門メディアのSAKE Streetによると、長野県上田市の山三酒造は後継者難と経営不振で酒造りを休んでいましたが、別の業界から来た実業家が事業を引き継ぎ、2023年春に8年ぶりに酒造りを再開しました。蔵の歴史がそこで途切れるのか、形を変えて続くのかは、引き継ぐ人がいるかどうかに大きく左右されます。

ヨーロッパで地方の酒蔵を楽しむために

ヨーロッパで手に入る日本酒には、地方の中小の酒蔵が造ったものも多くあります。ボトルを選ぶときは、ラベルや輸入業者の説明にある蔵の名前、所在地、創業年にも目を向けてみてください。どの地域の、どれだけの歴史を持つ蔵の酒なのかがわかると、味わい方の幅が広がるかもしれません。富山のように海に面した地域の酒は、白身魚や貝などの魚介と合わせてみるのも一案です。気に入った酒があれば蔵の名前を覚えておき、専門店や輸入業者に同じ蔵のほかの酒を尋ねてみてください。小さな蔵の酒を選ぶことが、その蔵を遠くから支えることにもつながります。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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