北海道・大樹町の新蒸留所が町産ピートのジンを発売
北海道大樹町の新しい蒸留所が、地元で掘り出したピートで燻香をつけたクラフトジンを発売し、2028年のウイスキー発売に向けて最初の一歩を踏み出した。
日本最北の大きな島・北海道の太平洋側に、宇宙関連の町として知られる大樹町(たいきちょう)があります。この町の蒸留所「Taiki Cosmic Glen Distillery(タイキ・コズミック・グレン・ディスティラリー)」が、2026年7月にクラフトジン「スモーキーエイリアン(Smoky Alien)」を発売しました。蒸留所は2024年9月、ロケット開発企業インターステラテクノロジズの創業者で実業家の堀江貴文氏らが設立したものです。本来の目標は町の原料だけでつくるウイスキーですが、熟成を待たずに出せるジンを先に世に出しました。
地元のピートで燻したジン
ピート(泥炭)は、湿地の植物が長い時間をかけて積み重なり、炭のように変化したものです。スコットランドのスモーキーなウイスキーの香りのもととして知られています。スモーキーエイリアンには大樹町で採れたピートが使われ、蒸留所は「純国産のスモーキーなジン」と説明しています。アルコール度数は47%、700mlで価格は3,850円。発売した月のうちに約400本が売れたと伝えられています。堀江氏は、繊細なボタニカル(ジンの香りづけに使う草根木皮)の香りに、大地を思わせる力強いスモーキーさが重なる、ほかにはあまりない個性的なピーテッドジンだと紹介しています。
2028年に発売予定の「海外の原料に頼らない」ウイスキー
本命のウイスキーは、町産のデントコーン(飼料用トウモロコシ)を主原料にし、香りづけに町産のピートを使い、仕込み水には「日本一の清流」とされる歴舟川(れきふねがわ)の水を使います。2026年度から本格的な製造を始め、町産のデントコーンと国産大麦の麦芽を数日かけて発酵させ、蒸留したての原酒(ニューポット)をつくっています。ピートの香りづけには独自の方法を使っているといいます。山崎悠太郎所長によれば製造は順調で、発売は2028年の予定です。並行して、樽ごと購入できるオーナー制度の第2期(50樽限定)の募集も行われていました。
ヨーロッパの読者が注目したい点

スモーキーエイリアンは蒸留所のウェブサイトで販売されており、ヨーロッパでの取り扱いについては報じられていません。それでも、スコッチのピートに慣れたヨーロッパの飲み手にとって、日本の土地から採ったピートがどんな香りになるかは興味深いテーマです。日本のクラフトジンの棚でこの蒸留所の名前を見かけたら、ボタニカルと燻香のバランスに注目してみるとよいでしょう。そして2028年には、トウモロコシと地元ピートでつくる北海道のウイスキーが登場する予定です。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
秋田の酒を EU で試す — €6 から
180ml のお試しサイズと、日本酒・ワイン・ビール・ジンのフルボトル。アムステルダムから EU 域内へ発送。

