国産原料100%のラガー「風としまなみ」発売
広島県尾道市のしまなみブルワリーが、日本の麦芽と日本初の国産ホップ品種「かいこがね」だけで造ったピルスナーを発売した。

広島県尾道市のしまなみブルワリー(Shimanami Brewery)が、2026年10月5日に新しいラガー「風としまなみ(Kaze to Shimanami)」を発売しました。尾道は、瀬戸内海に面した本州西部の港町です。このビールは麦芽もホップもすべて日本産で、アルコール度数は4.5%。日本のクラフトビールは輸入した麦芽やホップを使うことが多いため、原料をすべて国産でそろえた例はあまりありません。
日本初の国産ホップ「かいこがね」

ホップには、山梨県北杜市で栽培された「かいこがね(甲斐黄金)」を使っています。かいこがねは日本で初めて生まれた国産ホップの品種です。ブルワリーによると、アメリカ産のホップは華やかで力強い香りが特徴なのに対し、日本産のホップは控えめで複雑、繊細な香りを持つといいます。「風としまなみ」では、かいこがねの柑橘を思わせる香りを生かし、すっきりと軽い飲み口に仕上げました。北杜市は、醸造家の松岡風人(Kazato Matsuoka)氏が修業した土地でもあります。
国産麦芽で造る初めてのピルスナー

松岡氏にとって、日本産の麦芽でピルスナーを造るのは初めての試みでした。同社の定番ピルスナー2種には、麦のうま味が強いドイツ産麦芽と、すっきり仕上がるカナダ産麦芽をブレンドしています。それに比べると、今回は原料の考え方を大きく変えた一本です。松岡氏は八ヶ岳ブルワリーで醸造長を務めたあと、2021年にしまなみブルワリーを設立しました。小規模なブルワリーとしては珍しく、ラガーを主力にしています。英国で開かれる国際審査会ワールド・ビア・アワード(World Beer Awards)では、2024年と2025年の2年連続で、定番の「ストライクピルスナー」がクラシックピルスナー部門の国内最高賞(Country Winner)に選ばれました。
ヨーロッパでの楽しみ方

「風としまなみ」は容量370ml、要冷蔵で、賞味期限は6か月です。現在の販売先はブルワリーの公式サイトで、海外での販売については発表されていません。ヨーロッパの読者には、チェコやドイツのピルスナーと飲み比べてみることをおすすめします。同じスタイルでも、麦芽とホップの産地が変わると香りや口当たりがどう変わるかがよくわかるはずです。ブルワリーは、いろいろな料理と合わせて楽しんでほしいとしています。日本のクラフトビールを扱う専門店で「国産ホップ」「かいこがね」と書かれたビールを見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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