小樽・田中酒造、127年で初の創業家外社長
北海道小樽市の老舗蔵元・田中酒造で、創業家の出身ではない岡田栄造氏が127年の歴史で初めて社長に就任した。
北海道の港町、小樽市の老舗酒造会社「田中酒造」で、専務だった岡田栄造氏(53)が5代目の社長に就任しました。北海道新聞によると、創業家の出身ではない人が社長になるのは、127年の歴史で初めてです。4代目社長の田中一良氏(68)は、会社を代表する権限をもつ会長に就きました。日本の小さな蔵元の多くが抱える後継者問題の中で、ひとつの答えになりうる人事です。
127年で初めて、創業家の外から社長に
小樽は日本最北の主要な島、北海道の西側にある港町です。田中酒造はこの町で、日本の明治時代から酒を造ってきました。5代目の岡田氏は、経営で社長に次ぐ立場の「専務」を務めてきた人物で、社内から選ばれたトップです。前社長の田中氏は会長になりましたが、代表権を残しています。そのため、創業家がすぐに経営から離れるのではなく、新しい社長と並んで会社を支える形の交代といえます。
日本の蔵元が直面する「誰が継ぐのか」
日本の酒蔵の多くは家族経営で、何世代にもわたって同じ家が経営と酒造りを受け継いできました。しかし近年は、跡継ぎがいない、または家族が継がないという蔵が増え、業界全体の課題になっています。家族の外から経営者を迎える方法は、蔵の名前と酒造りを残すための現実的な選択肢のひとつです。創業家と社内の人材が一緒に経営を担う今回の形は、ヨーロッパのワイナリーや醸造所が代替わりで直面する悩みとも通じるところがあります。
北の港町の酒をヨーロッパで味わうには
ヨーロッパでこの話を楽しむなら、日本酒を選ぶときに「どこの、どんな蔵が造ったか」にも目を向けてみてください。輸入業者や専門店の商品説明で、北海道や小樽の蔵の酒を見かけたら、本州の有名な産地の酒と飲み比べてみるのも面白いでしょう。また、経営の交代は、すぐではなくても数年のうちに商品のラインナップや海外への姿勢に表れることがあります。家族経営の蔵と、新しい体制に移った蔵。その違いを意識しながら味わうと、日本酒業界の変化の一端が見えてくるかもしれません。
秋田の酒を EU で試す — €6 から
180ml のお試しサイズと、日本酒・ワイン・ビール・ジンのフルボトル。アムステルダムから EU 域内へ発送。

