The Sake Wire

野沢温泉蒸留所、初のシングルモルトが完成

長野県の野沢温泉蒸留所が、受賞歴のあるジン造りの技術を生かした初のシングルモルトウイスキーを完成させ、11月に一般発売する。

日本のクラフト蒸留所の中でも、国際コンペティションで注目を集めてきた長野県の野沢温泉蒸留所(Nozawa Onsen Distillery)が、初めてのシングルモルトウイスキーを完成させました。シングルモルトとは、ひとつの蒸留所で大麦麦芽だけを原料に造られたウイスキーのことです。同社の発表によると、日本での一般発売は2026年11月の予定です。ジンで国際的な評価を得てきた若い蒸留所が、時間のかかるウイスキーづくりで最初の成果を出したことになります。

缶詰工場から生まれた蒸留所

野沢温泉村は長野県北部の山あいにある温泉地で、冬は雪が多いことで知られます。蒸留所は2022年12月、村の中心部で開業しました。建物は、かつて地元で親しまれた缶詰工場「ノザワ缶詰工業」を改修したもので、テイスティングバーとギフトショップも併設しています。代表を務めるのはリチャーズ・フィリップ氏です。海外出身の造り手が日本の小さな村に根を下ろして蒸留所を立ち上げた例として、海外のウイスキーファンからも関心を集めそうです。正式発売の前には、村の住民に最初のボトルを届けるお披露目会も予定しており、地域とのつながりを大切にする姿勢がうかがえます。

ジンの評価をウイスキーへ

この蒸留所の名を広めたのはクラフトジンです。発表によると、同社のジンはこれまでに国際的な酒類コンペティションで20以上の賞を受けています。2023年のサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SFWSC)では、出品した4種のジンがすべて金賞を獲得しました。ジンには、雪解け水と地元で採れるボタニカル(香りづけに使う植物)が使われています。

今回のウイスキーにも、ジン造りで磨いた蒸留技術と、土地の水や植物についての知識が生かされています。原酒は野沢温泉の冷涼な気候のなかで熟成されました。熟成年数や樽の種類、味わいの詳しい特徴はまだ公表されていません。

ヨーロッパでの楽しみ方

テイスティンググラスに注がれた淡い金色のウイスキー
テイスティンググラスに注がれた淡い金色のウイスキー — 写真: Michael M(Pexels)

同社は、まず村の人々に届け、その後に国内外へ広げていく方針を示しています。ヨーロッパへの出荷時期はまだ決まっていないため、今のところは同社のジンが入門編になります。ジンを先に味わっておけば、同じ蒸留所のウイスキーが届いたときに、水や植物の個性がどう表れているかを比べる楽しみが生まれます。発売後は、熟成年数と樽の情報が公開されるかに注目してください。最初は少量ずつ水を加えながら飲み、香りの変化を確かめるのがおすすめです。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

秋田の酒を EU で試す — €6 から

180ml のお試しサイズと、日本酒・ワイン・ビール・ジンのフルボトル。アムステルダムから EU 域内へ発送。

ショップへ →