福岡に醸造所併設の立ち飲みバー、クラフトサケ醸造へ
福岡市の新しいブルワリー、LOCOCRAが10月1日に醸造所併設の立ち飲みバーを開き、数カ月後には店内でクラフトサケを造り始める予定だ。

造る場所と飲む場所がひとつに

株式会社LOCOCRAは2026年3月に設立された会社で、代表取締役は崎本育直氏。同社は10月1日、福岡市中央区に「LOCOCRA Brewery - Stand Tap Bar -」を開いた。福岡は日本の南西部、九州北部にある都市だ。店は市営地下鉄の天神南駅から歩いて約4分のところにある。約20人が立って飲める小さな店で、カウンターの奥に醸造設備がある。設備はまだ準備中で、醸造は数カ月後に始める予定だ。できた酒は隣の醸造所から店内のタップに送り、そのままグラスに注いで出す計画だという。
「クラフトサケ」という新しい枠組み

LOCOCRAが造るのはクラフトサケで、日本の酒税法では「その他の醸造酒」という区分になる。日本では清酒(日本酒)の製造免許を新しく取るのが難しい。そのため最近の新規参入者の多くは、この区分の免許で米を原料にした酒を造っている。この区分では製法や原料を比較的自由に選べるため、従来の日本酒とは違う考え方の酒が生まれている。ただ、LOCOCRAがどんなスタイルの酒を造るのかはまだ発表されていない。
完成前の醸造所を見せるという発想

自社の酒ができるまでは、福岡県内と日本各地から選んだ日本酒を出す。同社はこの開業を「完成」ではなく「スタート」だと考えている。醸造所が少しずつできあがっていく様子を、客にもそのまま見てもらうという方針だ。日本酒に詳しくない人でも、気軽に立ち寄れる店を目指している。客とスタッフ、客どうしの距離が近く、会話しながら楽しめることも特徴だ。
ヨーロッパの読者にとっては、ビールの世界でおなじみのブルーパブ(醸造所を併設したパブ)をSAKEでやってみる試みとして興味深い。クラフトサケは日本の外ではまだあまり見かけない。それでも、ヨーロッパのSAKE専門店やバーで「craft sake」と書かれたボトルを見つけたら、日本酒との違いに注目してみるのもよいだろう。LOCOCRAの醸造がどこまで進んだかは公式Instagramで確認できる。最初の自社醸造酒がどんな味になるのか、遠くから見守るのも楽しみ方の一つだ。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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