The Sake Wire

小諸蒸留所、初のシングルモルトを11月発売

長野県の新興ウイスキー蒸留所「小諸蒸留所」が、初蒸留から3年を経て初のシングルモルト「KOMORO ORIGIN」を数量限定で発売する。

日本のウイスキーづくりに、新しい名前が加わります。長野県小諸市の小諸蒸留所(Komoro Distillery)は、初のシングルモルト「KOMORO ORIGIN」を2026年11月7日から数量限定で発売すると発表しました。2023年6月20日の初蒸留から、3年余りの熟成を経ての登場です。

浅間山のふもと、標高約910メートルの蒸留所

澄んだ空気と四季の寒暖差を感じさせる高地の風景
澄んだ空気と四季の寒暖差を感じさせる高地の風景 — 写真: Zaur Takhgiriev(Pexels)

長野県は東京の北西、本州の中央部に広がる山の多い県です。小諸蒸留所は、活火山である浅間山のふもと、標高約910メートルの高地にあります。蒸留所によれば、澄んだ空気、四季の大きな寒暖差、清らかな水といった環境が、樽の中の原酒に少しずつ個性を与えていくといいます。ただし、蒸留所は自然任せにはしていません。発酵、蒸留、熟成、品質管理の各工程で日々の変化を確かめながら、この土地ならではの香りや余韻を探ってきました。

「3年」には意味があります。EUの規則では、樽で3年以上熟成させなければウイスキーと名乗れません。日本でも、業界団体の自主基準が「ジャパニーズウイスキー」の表示に国内での3年以上の樽熟成を求めています。つまり今回の発売は、新しい蒸留所が初めて本格的なシングルモルトを名乗れるようになった節目でもあります。

ジム・スワン博士の思想を受け継ぐ造り手

製造を率いるのは、マスターブレンダー兼ディスティラーのイアン・チャン(Ian Chang)氏です。土台にしているのは、世界各地の蒸留所づくりに関わったことで知られる故ジム・スワン(Jim Swan)博士の考え方です。自然を敬い、科学の視点を持ち、長年の経験から生まれる感覚を大切にする、という姿勢を受け継いでいます。チャン氏は今回の一本について、初めてのシングルモルトであるだけでなく、長く続く旅の始まりだと話しています。小諸の自然を本当に映し出すウイスキーを目指す挑戦の、最初の一歩という位置づけです。

味わいの詳細、ボトルデザイン、販売方法はまだ発表されておらず、発売に向けて特設サイトで少しずつ公開される予定です。

ヨーロッパでの楽しみ方

テイスティンググラスに注いだシングルモルト(イメージ)
テイスティンググラスに注いだシングルモルト(イメージ) — 写真: Michael M(Pexels)

数量限定のファーストリリースなので、ヨーロッパに入ってくるかどうか、どれだけの量になるかはまだわかりません。気になる方は、蒸留所の公式SNSと特設サイトで、テイスティングノートや販売方法の発表を確認しておくとよいでしょう。日本の新興蒸留所の最初のボトルは、その蒸留所が何を目指しているかを示すものとして、コレクターから注目されることが多いようです。手に入ったら、最初はストレートで少量を味わってみてください。次に水を数滴加えると、若い原酒ならではの麦芽の甘さや香りがどう開くかを比べられます。高地の冷涼な気候で熟成した日本の若いモルトが、同じ年数のスコッチとどう違うかを比べてみるのも、この一本ならではの楽しみ方です。

参考・出典

  • PR TIMES「2023年の初蒸留から3年。小諸蒸留所初のシングルモルト「KOMORO ORIGIN」が誕生」

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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