宮古島の泡盛、樽熟成シリーズ始動
宮古島の菊之露酒造が、泡盛を樽で熟成させる「サザンバレル」シリーズを立ち上げ、ブランデー樽とシェリー樽で9年貯蔵した限定2種を加えた。

沖縄県・宮古島の菊之露酒造が、樽で熟成させた泡盛を「サザンバレル(Southern Barrel)」というシリーズにまとめ直しました。これまで別々に販売していた樽貯蔵の古酒とリキュールを、ひとつの考え方のもとに束ねたものです。1992年発売の看板商品「菊之露 古酒サザンバレル」はパッケージを31年ぶりに一新しました。さらに、ブランデー樽とシェリー樽でそれぞれ9年貯蔵した新商品2種が、各1,000本の限定で加わりました。
泡盛を樽で磨くという発想

泡盛は沖縄の伝統的な蒸留酒で、米と黒麹(黒い胞子をつくる麹菌)からつくられます。宮古島は沖縄本島の南西にある離島です。菊之露酒造によると、ウイスキーやブランデーは樽熟成を前提に生まれた酒ですが、サザンバレルは出発点が違います。土台にあるのは、口当たりがやさしく柔らかい泡盛の個性です。その泡盛を樽で長く寝かせると、樽の香りが角を立てずに溶け込み、泡盛ならではの味わいになると蔵は説明しています。蔵はこれを「泡盛の新しい価値」として打ち出しています。
古酒サザンバレルは、樫樽由来の華やかな香りと、蔵らしいまろやかな甘さが持ち味です。アルコール度数は25%。新しいラベルは熟成感を金色で表し、ハイビスカスやヤシの木、琉球の装飾模様をあしらっています。中身や容量、度数、価格は変わりません。
ブランデー樽とシェリー樽、2つの限定品

新商品の「SOUTHERN BARREL Brandy note」は、果実味と木の香りが特徴のブランデー樽で9年貯蔵したものです。蔵は、アプリコットやジャスミンを思わせる甘い香りとほろ苦い厚みがあると説明しています。もう一方の「Sherry note」はシェリー樽で9年貯蔵し、レーズンやドライフルーツのような甘い香りと深みが特徴とのことです。どちらも375mlの化粧箱入りで、アルコール度数は35%。日本の酒類区分では「リキュール」に分類されます。発売時期は2026年の8〜9月頃と案内されており、販売先は沖縄県内の小売店と蔵の公式オンラインショップに限られていました。
ヨーロッパでの楽しみ方

今回の限定2種は各1,000本しかなく、ヨーロッパで見かける機会はほとんどないでしょう。それでも、泡盛を樽で仕上げるという方向性は覚えておく価値があります。ヨーロッパの日本酒・焼酎専門店で樽貯蔵の泡盛を見つけたら、ストレートか少量の加水で、ウイスキーと飲み比べてみるのも一案です。樽の香りの奥に、米と黒麹ならではの柔らかな甘さが感じられるかもしれません。ドライフルーツやダークチョコレートとも合わせやすく、シェリーやブランデーに親しんだヨーロッパの飲み手には、なじみやすい一杯かもしれません。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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