The Sake Wire

杉の木桶で仕込む芋焼酎、CEDAR第3弾「EMBER」

鹿児島の祁答院蒸溜所が、希少な芋「栗黄金」を杉の木桶で仕込んだ芋焼酎「CEDAR~EMBER~栗黄金」を発売し、9日で完売した。

鹿児島県の祁答院蒸溜所(Kedoin Distillery)は2026年9月9日、木桶仕込みの芋焼酎シリーズ「CEDAR」の第3弾として「CEDAR~EMBER~栗黄金」を発売しました。芋焼酎は、日本の南端に近い九州・鹿児島を代表する蒸留酒で、サツマイモと麹(こうじ)を発酵させてから蒸留して造ります。今回の原料は、生産者が少ないため「幻の芋」とも呼ばれる品種「栗黄金(くりこがね)」です。この1本は発売から9日後の9月18日に完売しました。蔵は次回の発売を2027年9月と予告しています。

2007年に始まった木桶への挑戦

祁答院蒸溜所が芋焼酎を木桶で仕込み始めたのは2007年のことです。蔵によれば、当時は芋焼酎を木桶で仕込む例はほとんどなく、何もかも手探りで始めたといいます。この蔵は、手造りの麹、木桶での仕込み、木製の蒸留器での蒸留、洞窟での貯蔵を特徴に掲げています。「CEDAR」は英語で杉を意味し、杉の木桶で仕込むという珍しい製法から生まれたシリーズです。伝統的な技を受け継ぎながら、木桶でなければ出せない新しい味わいを目指しています。

「幻の芋」栗黄金と、二つの表情

収穫されたサツマイモ。断面は黄金色の果肉
収穫されたサツマイモ。断面は黄金色の果肉 — 写真: Mark Stebnicki(Pexels)

栗黄金は、名前に「栗」と「黄金」という言葉を含むサツマイモです。EMBERは、この芋を杉の木桶でじっくりと仕込んで造られました。蔵は、飲み方によって二つの異なる表情が楽しめると説明しています。氷を入れたロックや水割りでは、キリッとした口当たりのあとに、残り火(英語でember)のように鋭い余韻が続きます。商品名はここから来ています。一方、焼酎をお湯で割る「お湯割り」にすると、やわらかな香りが立ち、栗を思わせるやさしい甘みが広がるといいます。

木桶とかめ壺の飲み比べ

同じ記事の中で、蔵は伝統的な素焼きのかめ壺で仕込んだ「古酒 手造り青潮」との飲み比べも提案しています。手造りの麹と鹿児島県産のサツマイモをかめ壺で仕込み、3年以上熟成させた一本です。仕込みに使う容器の違いが香りや口当たりにどう表れるのかを比べるのは、芋焼酎ならではの楽しみ方です。

ヨーロッパでこの話を楽しむなら、まず注目したいのは「仕込みの容器」と「芋の品種」です。芋焼酎のラベルや輸入業者の説明には、木桶、かめ壺、タンクといった仕込みの容器や、使った芋の品種が書かれていることがあります。EMBERそのものは完売しましたが、次回の発売は2027年9月の予定です。手元にある芋焼酎で、同じ一本をロックと、少しぬるめのお湯割りで試してみるのも一つの方法です。温度によって香りと甘みの出方が変わるかもしれません。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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