The Sake Wire

大阪のワイナリー、仏ヴィナリで2部門金賞

大阪府柏原市のカタシモワイナリーが、フランスのヴィナリ国際ワインコンクール2026で日本産ブランデーと白ワインの2部門の金賞を受けた。

日本の小さなぶどう畑と収穫期のぶどうのイメージ
日本の小さなぶどう畑と収穫期のぶどうのイメージ — 写真: MM Fotovideo(Pexels)

日本のワインといえば山梨や長野を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし大阪の東部、柏原(かしわら)市にも長い歴史を持つぶどう産地があります。この地のカタシモワイナリーは、フランスで開かれたヴィナリ国際ワインコンクール2026(Vinalies Internationales)で、ジャパニーズブランデー「葡萄華 玲 52度」がブランデー部門の金賞、白ワイン「合名山南西畑 堅下本葡萄 2025」が白ワイン部門の金賞を受けました。

フランスのブラインド審査で評価された2本

ブラインドテイスティングを思わせる、伏せられたワイングラスが並ぶ様子
ブラインドテイスティングを思わせる、伏せられたワイングラスが並ぶ様子 — 写真: Julie Sd(Unsplash)

ヴィナリ国際ワインコンクールは1994年に始まった国際コンクールです。毎年およそ3,000点が各国から集まり、世界の専門家が銘柄を伏せたブラインドテイスティングで審査します。品質管理の国際規格ISO 9001の認証を受け、国際ブドウ・ワイン機構(OIV)など3つの国際機関が後援しています。2026年は世界550の生産者から2,684点が出品されました。その中で、日本のひとつのワイナリーがワインとスピリッツの両方で金賞を得たことになります。

大阪のデラウェアから造るブランデー

琥珀色のブランデーがグラスに注がれている様子
琥珀色のブランデーがグラスに注がれている様子 — 写真: Eva Bronzini(Pexels)

ブランデー部門で受賞した「葡萄華 玲 52度」は、アルコール度数52度のジャパニーズブランデーです。原料は、大阪で100年以上育てられてきたデラウェア種のぶどうです。デラウェアは北米に由来する小粒の品種で、日本では主に生で食べるぶどうとして親しまれてきました。そのぶどうを蒸留酒に仕立てて国際的な評価を得た点が、このブランデーの面白さです。

140年近く受け継がれてきた在来ぶどうの白ワイン

斜面に広がる古いぶどう畑の一般的な風景
斜面に広がる古いぶどう畑の一般的な風景 — 写真: Arndt-Peter Bergfeld(Pexels)

白ワイン部門で受賞した「合名山南西畑 堅下本葡萄 2025」は、カタシモワイナリーが140年近く栽培を続けてきた「堅下本葡萄(かたしもほんぶどう)」から造られています。ワイナリーは今回の受賞をきっかけに、大阪のぶどうが世界に知られ、産地の未来につながることを期待しています。

ヨーロッパの読者にとって、この受賞は二つの点で注目に値します。一つは、日本酒やウイスキー以外にも、日本で育まれたぶどうから生まれたワインやブランデーがあるということです。もう一つは、欧州のブドウ品種とは違う系統のぶどうが、フランスのブラインド審査で評価されたということです。現時点で2本の販売はワイナリーの直売所とオンラインショップに限られます。ヨーロッパで日本ワインを扱う専門店やレストランのリストで「Katashimo」や「Kashiwara」の名を見かけたら、手に取ってみるのもよいでしょう。ブランデーは食後に少量をチューリップ型のグラスで香りから楽しみ、白ワインは軽めの魚料理や野菜料理と合わせて、慣れ親しんだ欧州の白ワインとの違いを比べてみるのも一つの方法です。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

秋田の酒を EU で試す — €6 から

180ml のお試しサイズと、日本酒・ワイン・ビール・ジンのフルボトル。アムステルダムから EU 域内へ発送。

ショップへ →