The Sake Wire

全国新酒鑑評会、福島が金賞数で2年連続首位

日本最大の新酒コンテスト「全国新酒鑑評会」で、福島県が金賞20点を獲得し、2年連続で都道府県別の首位に立った。

金賞217点、福島が4年ぶりの単独トップ

蔵元の酒蔵に積まれた酒樽。各県の蔵が技術を競う様子を表すイメージ
蔵元の酒蔵に積まれた酒樽。各県の蔵が技術を競う様子を表すイメージ — 写真: Zaaran S(Pexels)

2026年5月20日、「全国新酒鑑評会」の結果が発表されました。主催は国の酒類研究機関である酒類総合研究所と、業界団体の日本酒造組合中央会です。今回の対象は令和7酒造年度(2025年7月から始まる醸造期)に造られた新酒です。出品793点のうち411点が入賞し、その中から特に優れた217点が金賞に選ばれました。金賞は前年の202点から増えています。

県別の金賞数は、福島県が20点で1位でした。首位は2年連続で、単独での首位は4年ぶりです。2位は新潟県と長野県の16点、4位は兵庫県の14点、5位は山形県の12点でした。続いて秋田県が9点、愛知県が8点、群馬・埼玉・三重・広島・山口の各県が7点です。日本最大の酒どころである兵庫県は、今回は4位でした。

1911年から続く、造りの技術を競う場

この鑑評会は1911年から続いています。全国規模で開かれる清酒の鑑評会として最大級のもので、酒造りの技術と品質を高めることを目的にしています。出品されるのは主に大吟醸や純米大吟醸です。大吟醸とは、米を外側から削り、元の重さの50%以下まで磨いてから醸した酒のことで、果実のような華やかな香りが特徴です。蔵にとって金賞は、その年の技術を示す重要な指標です。

福島県は2012年醸造期から9年連続で金賞数1位を守った実績があります。その記録に貢献した蔵の一つが、天栄村の松崎酒造(銘柄「廣戸川」)です。蔵元で杜氏(醸造責任者)の松崎祐行さんは、地元産の酒米「夢の香」で金賞を重ねてきました。今回の結果からも、県全体の技術力の高さがうかがえます。

ヨーロッパでの楽しみ方

ワイングラスに注がれた冷酒。ヨーロッパ風に大吟醸を楽しむイメージ
ワイングラスに注がれた冷酒。ヨーロッパ風に大吟醸を楽しむイメージ — 写真: Volker Loschek(Pexels)

ヨーロッパで探すなら、福島・新潟・長野・山形といった上位県の大吟醸を手がかりにするとよいでしょう。輸入業者の説明やボトルの裏ラベルに「金賞受賞蔵」と書かれていることもあります。ただし、賞はその年に出品された1本に対するものです。同じ蔵の市販酒が同じ味とは限らない点は覚えておきましょう。飲むときは10℃前後に冷やし、香りが広がりやすいワイングラスに注ぐのがおすすめです。白身魚や貝、塩味の控えめな前菜と合わせてみてください。複数の県の大吟醸を飲み比べると、土地ごとの香りや口当たりの違いが分かりやすくなります。

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