秋田の浅舞酒造、15カ国輸出の先に英国へ
秋田県で開かれた中小企業向けの海外展開セミナーで、15カ国に日本酒を輸出する浅舞酒造が英国市場への挑戦を紹介した。
15カ国に酒を届ける地方の蔵
2026年5月、本州北部の秋田県の県庁所在地・秋田市で、中小企業が海外展開の進め方を学ぶセミナーが開かれた。地元紙の秋田魁新報によると、県内企業などから約30人が参加した。輸出に取り組む企業が事例を紹介し、県は補助金制度を説明した。
事例を紹介した企業の一つが、秋田県南部の横手市にある酒蔵、浅舞酒造だ。経営企画部長の柿﨑礼樹氏(34)が登壇し、同社が昨年度に15カ国へ日本酒を輸出したことを報告した。地方の一つの蔵が、これだけ多くの国と取引しているのは注目に値する。
次の挑戦は英国市場

浅舞酒造は、すでに輸出している国々に加えて、英国市場の新規開拓にも取り組んだ。セミナーのテーマとして掲げられたのは「事前分析や市場調査が鍵」という考え方だった。
新しい国に酒を出すとき、小規模な蔵は、どの酒を、どの価格帯で、誰に向けて届けるかを最初に見極める必要がある。思いつきで出荷するのではなく、相手の市場を調べてから動く。今回のセミナーは、日本の中小の造り手が輸出を一つひとつ戦略として組み立てようとしていることを示している。県が補助金制度を説明したのも、こうした動きを地域全体で支えようとする姿勢の表れといえる。
ヨーロッパでの探し方と楽しみ方
ヨーロッパで日本の地方の蔵の酒を探すなら、ラベルや輸入業者の説明で産地と蔵名を確かめるのが近道だ。ラベルの「純米」は、米・米麹・水だけで造った酒であることを示す。「吟醸」は、米を精米して外側を削り、元の重さの60%以下にした米で造った酒を指す。英国での展開が進めば、ロンドンの酒販店やレストランで浅舞酒造の名前を目にする機会が増えるかもしれない。手に入ったら、まずは軽く冷やして白ワイン用のグラスで香りを確かめ、純米酒なら常温やぬる燗(40℃前後に温めた状態)でも試してみてほしい。温度を変えると、同じ酒でも味わいの幅がよくわかる。
参考・出典
- 秋田魁新報「海外展開「事前分析や市場調査が鍵」 秋田県内企業向けにセミナー」
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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