厚岸の堅展実業、中富良野に第2蒸留所
北海道の「厚岸蒸溜所」を運営する堅展実業が、2カ所目のウイスキー蒸留所を北海道中央部の中富良野町に建設し、2027年度の稼働を目指すと発表した。

日本のウイスキー愛好家のあいだで存在感を高めてきた北海道の「厚岸蒸溜所(Akkeshi Distillery)」。その運営会社である堅展実業(Kenten Jitsugyo、本社・東京、樋田恵一社長)が、2カ所目の蒸留所を北海道の中富良野町(Nakafurano)に建てることを決めた。北海道新聞によると、発表時点では着工は2026年夏の予定で、2027年度の操業開始を目指すとされた。以前から「富良野地方に建てる」とは伝えられていたが、今回ようやく具体的な場所が決まった。
海辺の厚岸から、内陸の富良野へ

厚岸蒸溜所は2016年、北海道東部の太平洋に面した厚岸町(Akkeshi)に造られた。北海道は日本の最も北にある大きな島で、厚岸は霧が多く冷涼な海沿いの町として知られる。一方、新しい蒸留所ができる中富良野町は、島の中央部、上川地方の内陸にある。ラベンダー畑や農地が広がる盆地の町で、海辺の厚岸とは環境が大きく異なる。同じ会社が北海道の中で性格の違う2つの土地に拠点を持つことになる。
第2蒸留所が意味すること

日本のウイスキーは世界的に人気が高まる一方、熟成に何年もかかるため、需要にすぐ応えることはできない。新しい拠点を持つことは、数年先、十数年先の供給を見据えた動きと言える。今回の記事では、生産量や設備、造るウイスキーのスタイルの詳細はまだ明らかにされていない。それでも、比較的新しい蒸留所が2カ所目の建設に踏み切ったこと自体が、日本のクラフトウイスキーの勢いを示している。中富良野でどのような原酒が生まれるのか、今後の発表が注目される。
ヨーロッパでの楽しみ方

中富良野の原酒がボトルになるのは、熟成期間を考えると早くても稼働から数年後になる。今のうちにできるのは、厚岸蒸溜所のウイスキーを専門店やウイスキーバーで探し、海辺の蒸留所の個性を覚えておくことだ。将来、内陸の中富良野の原酒が登場したとき、同じ造り手が異なる土地でどんな違いを出すのかを飲み比べる楽しみが生まれる。まずは少量の水を加えて香りの開き方を確かめながら、ゆっくり味わってみてほしい。
参考・出典
- 北海道新聞「中富良野にウイスキー蒸留所 堅展実業、厚岸に続く2カ所目 27年度稼働目指す」 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1305163/
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
秋田の酒を EU で試す — €6 から
180ml のお試しサイズと、日本酒・ワイン・ビール・ジンのフルボトル。アムステルダムから EU 域内へ発送。

